Genki Mishima
実際に使って本当に良いと思える音楽機材やソフトウェア、プラグインだけを紹介していきます!!
レコーディングの様子やTIPSなどを不定期に公開していきます。
映像の音声ミックス/整音に関するマガジン
主にオールドレンズやフィルムカメラによる写真をお届けします📷
◉ハンディ・レコーダーに求める条件 僕はハンディ・レコーダーによるフィールド・レコーディングをするようになってもう20年近く経ちますが、その間ずっと手のひらサイズのモデルを好んで使ってきました。理由は、可搬性や手軽さを重視していたから。いつでも持ち歩いて、気になった音があったらスナップ写真を撮るようにパッパと録っていく録音スタイルが好みなので。各録音は1〜3分、長くて7分程度。目的が音環境のアーカイブというよりは、音楽作品で使う素材の収集や、映像作品の効果音用なので、自然と
◉はじめに今年最後の機材として、Polk Audio Monitor XT15(以下MTX15)をニアフィールド用モニターとして導入しました。なぜ音楽制作用のアクティブモニターではなく、リスニング用のパッシブ型Hi-Fiスピーカーを導入したかというと……。単に気まぐれですw 職業柄、音楽だけでなく映像音声のミックスもするので、民生用を使う意味はそれなりにあるかなということもありますが。きっかけとしては、2020年5月にいまの家に引っ越して以来、ニアフィールドモニターをECLI
みなさんはモニタースピーカーをどれくらいの距離に置いてますか?僕は、以前はニアフィールドな距離(リスニングポイントから1m前後)だけで使っていましたが、いまの家に引っ越してきた時に、さらに奥側に1セット足しました。これが結構いい仕事をしてくれるので、今回はスピーカーを置く距離によって何が変わったのかを記してみたいと思います。 ◉ニアフイールドのメリット2022年8月現在、普段の作業でメインに使っているのが、Pioneerのミニコンポのスピーカー。木目が美しいスピーカーですが
◉はじめに この時期になると盛大に鳴き出すセミ。蝉時雨自体は季節を感じる良い音風景ですが、映像制作などの音声収録となると、時にはとても厄介な代物。インタビュー時に声が聞きにくいなどの問題になることもしばしば。以前なら半ば諦めていたこの問題ですが、最近はiZotope RX 9などのオーディオ修復ツールの性能向上が目覚ましく、案外なんとかなっちゃうケースも出てきました。実は、以前にもRXの古いバージョンでセミの声の除去を試みたことがあったんですが、正直、僕の感覚からするとクオ
2003年に作った「advanced wave」というテクノな1曲をリマスタリングしてbandcampでリリースしました! advanced waveというのは先進波のことで、つまり通常とは逆に進む波のこと。SFなんかではタイムスリップの原理としてネタにされることが多いです。僕もそれを意識して作った記憶がありますね。 20年近く前のことなので使用機材の詳細はすべて覚えているわけではないんですが、大まかなところはこんな感じだったかと。 Mac:PowerMac G4/35
まずはこのヘッドフォンの導入経緯から。去る2022年2月某日のこと。その日は急ぎの仕事もなくのんびりしていたところ、何かのSNSで音響補正ソフトウェアのメーカーであるSonarworksが写真コンテストみたいなのをやっていた(国内代理店絡みではなく本国で)ので、暇つぶしにちょちょいと写真を撮って応募してみたんです。その写真がコチラ。 お題が「Sonarworks製品を入れ込んだ写真を撮ってね」という感じだったので、メインモニターとして使っているパイオニアのスピーカーを測定し
今回は電源機器です。実はつい最近、電源ディストリビューターを買い足したんですが、前々から気になってた安定化電源というものにしました。一般的なディストリビューターはノイズ除去のためのフィルターを搭載してるものが多いですが、これはそれに加えて電圧を安定させる機能を持っています。日本の家庭用電源は100Vですが、実際にはそれよりも低かったり高かったりしいて、それが時間帯や他の電化製品の使用具合で変動してるんですよね。その変動が機材の動作や音に影響を及ぼしてるらしいのです。 で、今
新曲「AGENT BLINI」(エージェント・ブリーニ)をリリースしました! 2021年11月にリリースした、写真家・藤里一郎氏の写真展用楽曲「intangible」のピアノ素材を元にまったく別の曲にリモデルした作品。基本はピアノ素材の切りはりとプロセッシング。そこにサイン波やアナログシンセなどをオーバーダブし、アンビエントな電子音楽に仕立てている。なお、曲名は「intangible」のアナグラム。 主要配信ストア一覧 その他の配信ストアは以下の通り。
32bit floatについてのおさらいみなさんは、もう32bit floatオーディオについてはご存知ですよね?以前にもVIDEO SALONや拙著「映像制作のための自宅で整音テクニック」(玄光社)などでも書いたので、ここでの詳しい解説はここでは省きますが、その特徴の最たるものは「レベルオーバーによる歪みの回避」でしょう。これは録音の現場では非常に助かりますよね!そもそも、32bit float録音の歴史は結構古く、少なくとも僕が90年代末に使っていたSteinberg C
映像専門誌のVIDEO SALON(玄光社)と、長谷工不動産が手がけるクリエイター向けデザイナーズ防音マンション「TRACK」とのコラボ記事を書かせていただきました! 基本的には、本誌に掲載した自宅で音の編集環境を整えるための特集記事の抜粋/編集版ですが、最後に「TRACK」の特徴などについてご紹介してます。全3回のすべてが公開済みなので、自宅で音楽制作や映像音声の編集をしようと思ってる方は以下にリンクから是非!! なお、元となったVIDEO SALON 2021年12月
「キミ 想フ ヨルニ」 三島元樹3.11の震災で生まれたこの曲ですが、僕の曲の中でもっとも簡潔で強い音楽かもしれない。きょう、某プロジェクトの音楽打ち合わせをしててそう思った。この曲を書いたときの想いが、何も説明しなくても聴く人に届く。いままでにたくさんの曲を書いてきたけど、そんな幸せな曲ってほとんどないんじゃなかろうか。あまりにもシンプルだからちょっと恥ずかしかったりするんですが、むしろシンプルだからこそ、ストレートに届くのかもしれないな。おかげさまで、コンサート、ピアノ教
今回ご紹介するのは、最近お気に入りで重用しているEQ、Eventide NEWFANGLED AUDIO EQuivocateです。数年前に無料で手に入れる機会があったのでDLしたんですが、なんだかよく分からなくて全然使ってなかったんです(苦笑)。でも、数ヶ月前にふと思い出してちゃんと使ってみたら、思ったよりも使いやすいし、音も好みでした!僕の周りを見渡しても使ってる人がほとんど居なさそうなのも、天邪鬼な僕には好印象(笑)。今回はそんなEQuivocateの魅力を語ってみたい
今回ご紹介するのはスピーカー。ですが、音楽制作向けのモニタースピーカーではなく、ミニコンポ用のスピーカーになります。なぜ民生用の、しかも古い(1998年製)ものを紹介するかというと、現在、このスピーカーが僕の自宅スタジオのメインスピーカーになっているからです(笑)。 【このスピーカーについて】このPioneer S-N901-LRは、1998年に発売された同社のFILLというミニコンポシリーズの上位機種に採用されていたスピーカーで、単品価格は48,000円(ペア)。当時、大
Brainworxはドイツのプラグインメーカー。様々なハードウェアメーカーと協力して魅力的な製品を出してますが、最近洪水によって会社が浸水し、多大な被害を被ったそうで……。今回紹介するプラグインも、自社スタジオに置いてある大型コンソール、NEVE VXSを忠実にモデリングしたものですが、この実機も被害を受けて手放してしまったそうです😢というワケで、メーカーへの募金も兼ねてこのプラグインを導入してみました♪ Brainworxは「TMT Channel Strip」というシリ
さて、今回は昨年(2020年)に新規導入した小型のモニタースピーカー、JBL 104-BT-Y3(以下、104-BT)をご紹介しましょう。購入にあたっては、IK MULTIMEDIA iLoud Micro Monitor(以下、iLoud MM)も同時にお借りして、自宅スタジオでテストしました。正直、 製品としてのバランスはiLoud MMの方が整っていると思います。音質的にもすごくしっかりしていて、小さいくせにめちゃくちゃ低域が出るし!このサイズを超えた鳴りは、DSPを使