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【イベントレポート】monopo session vol.16 未来を実装する、越境クリエイター集団とは -Konel/知財図鑑 出村光世さん-

5月30日(月)に弊社オフィスにて開催されたmonopo session vol.16の様子をお届けいたします。今回のSENPAIは、未来を実装する、越境クリエイター集団「Konel」、世界を進化させる可能性のあるすごい知財に出会えるデータベース「知財図鑑」の代表である出村光世さん。Konelと知財図鑑についてや、ブランドデザイン/R&D/ARTと、それぞれの領域をどのように越境しながらクリエイティブに繋げているかを伺いました。

monopo sessionとは、社内外の「SENSEI/SENPAI」をお迎えし、プロジェクトの裏側を深ぼりながらプランニングやクリエイティブについて学ぶトークセッションです。実際のプロジェクトをもとにお話を伺う関係上、非公開のイベントとなります。そのためこちらの記事でも、一部を抜粋してお届け。「もっと知りたい!」と思っていただけた際には、ぜひご参加をお待ちしております!

SENPAIのご紹介

出村 光世 Project Designer
1985年石川県金沢市生まれ。
早稲田大学理工学部経営システム工学科卒。アート/プロダクト/マーケティングなど領域に縛られずにさまざまなプロジェクトを推進。プロトタイピングに特化した「日本橋地下実験場」を拠点に制作活動を行い、国内外のエキシビションにて作品を発表している。自然現象とバイオテクノロジーに高い関心がある。

モデレーター紹介

宮川 涼 Creative Director/Engineer
ブランドとユーザーをつなぐコミュニケーションの企画から、クラフト、世の中にどう広げるかまで、横断的にディレクション・制作しています。 漫画・映画・音楽・テレビ・ラジオがめちゃくちゃ好き。

ブランドを歌うだけでは終わらない。"Do"まで一緒にやってみる。

今回はmonopoオフィスでの開催となりました

まずはKonelのご説明からスタート。Konelは「欲望を形に。」というステートメントを掲げ、ブランドデザイン/R&D/ARTの領域から未来を実装していく、越境クリエイター集団です。

現在どのような方が働いているのか、どのような思想をベースにしているのか。また、コーポレートサイトに掲載されているものから最新のものまで、10個の事例をご紹介いただきました。

10個のテーマをもとにした事例紹介

この記事では、そのうちの1つをご紹介。医療系スタートアップ企業「ネクイノ」さんとのプロジェクトでは、ステートメント開発などのリブランディグから始まり、ムービーの作成、そこで描かれた未来のプロトタイプを行いました。また机上で終わることなく、実際に企業の意思を体現していくためのソーシャルアクションを企画。

そのなかでも特筆すべきは、カラダや性にまつわる「しかたない」を見つめ直し、今よりも健やかな未来に向けて立ち上がった「#しかたなくない」プロジェクト。開始後も賛同者と繋がることで、そこからまた新たに性教育のプロジェクトが生まれていったとのことです。まさに越境プロジェクトですね。

出村さんがクライアントさんによく話すという「ブランドを歌う"Sing"には、行動の"Do"が伴わないと弱くなる。"Do"までいっしょにやりましょう。」という言葉が、体現されている事例でした。

#しかたなくない

個人の強い欲望が、企画と紐づいているべき。

オンラインでの参加も、もちろん可能です。

Konelの事例と知財図鑑についてご紹介いただき、すでに1時間が経過。たっぷりお話を伺ったあとは、Q&Aコーナーへと移ります。事例にまつわる技術的な質問や、プロジェクトの経緯など、様々な議論が交わされました。そのなかから、2つをご紹介します。

R&Dの取り組みから応用についてお伺いしたいです。

こちらの質問に対しては、自社発のR&Dは難しいトピックへの挑戦が多いからこそ、本当にやりたいことでなければ続けられなくなってしまう。そのためステートメントにもあるとおり「強い欲望を形にする」ことをスタンスとしている、とのご回答を頂きました。それゆえ、プランナーは面白い企画を考えるだけでは不十分であり、個人の欲望が企画と紐づいていることに意味があるとも。

この回答から派生して、次の質問が。

複数人でプロトタイプを作る際に、参加者全員の意見や役員の考えを取り入れていくことによって、それぞれのやりたいことから離れていってしまう。それを防ぐために個人に任せ、その推進力でプロジェクトを進めていくなども考えているが、プロトタイプを作ることをどう考えたらいいか。

これに対して出村さんは、初めてのことに挑戦するのだから、うまくいくかどうかなんてわからない。アフォーダブルロス(許容できる損失)をある一定の金額で会社が設定し、あとはプロジェクトリーダーを信じてやることが大事。そのためにはやはり、強い欲望が必要である、とお答えしていました。

クリエイティブを楽しむために。価値観を言語化して共有する。

今回用意したパネルセッションのテーマ

前半戦で盛り上がりすぎたこともあり、パネルセッションの時間は残りわずか……。最初に選んだパネルは「クライアントワークと/R&D/ARTのバランスの取り方」。

R&Dをクライアントワークとして行うこともあり、クライアントワークとそれ以外という考え方はないそうです。しかし自社でつくるARTには、それなりの金額を投資しているとのこと。新しい技術の検証や、Konelとしてのストライクゾーンの確認、そしてARTを制作することが、結果と新しいクライアントワークにつながることも少なくない。また、ストライクゾーンに共感した人たちが新しい仲間になってくれることもあるので、それだけでも取り組む価値は高いと感じているとのことでした。

出村さんと参加者の皆さん、ディスカッションが止まりません。

パネルセッションを経て、最後にもう一度Q&Aコーナーを。

会社を持続させ、そして社会にインパクトを与え続けていく方法に興味があります。また、アイディアを形にする上で気をつけていることなど聞いてみたいです。

事前に募集していた質問をここで。

上記の質問に対して、形にする上で気をつけていることはずばり「形にしてみること」だと出村さんは答えます。禅問答のようなお答えでしたが、思考で止まらずにアイデアがあったらまずは形にしてみる、そこから考えるほうがいいのではと。会社としてもプロトタイプやARTの作成数を目標として設定しているわけではなく、作る人は作っているし、発表する人は発表する、を理想の形として置いているのだそう。それを実現するためにKonelとしての価値観を言語化し、マニフェストとしてメンバーへと共有しているとのことでした。

ブランドデザイン/R&D/ARTをそれぞれ単体として捉えず、境界を越えて社会に実装していく。出村さんのお仕事や考え方から、非常に多くのことを学んだ回でした。出村さん、ありがとうございました!

monopo sessionは毎月開催を予定しております。
詳細は
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執筆:松村 広則(monopo Tokyo PR)
撮影:馬場雄介 Beyond the Lenz (https://www.instagram.com/yusukebaba)


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