99%以上の合気道家が弱い理由

武術研究家のモノノフです✊

合気道家が弱い理由というのは複数ありますが、
大きい理由を3つ説明していきたいと思っています。
まず、第一に大きい理由として、

合気道家が合気道の良さを理解していないこと

があります。

例えば、路上で喧嘩をしたとしましょう。
柔道をしているひとは服を掴んでくるでしょう。
路上で柔道の投げを受けたら受け身もクソもありません。

空手やキックボクシングをしているひとなら突くか蹴るかするでしょう。
KOしないまでも、というかKOすると色々問題があるので、
素人相手ならローキックで十分でしょう。

ボクサーならボディ1発でしょうか。

レスリングのひとなら転がすことも容易いですし、抑えることもできるでしょう。練度にもよるとは思いますが、

自分の土俵に強制的に持っていける

のです。
では、合気道はどうでしょうか。

路上で襲われました。合気道家が合気道の技で倒せるでしょうか。
これはほぼ不可能です。
相当な高段者でも難しいです。
そもそも

合気道の良さは『中心力』にある

と僕は考えています。
投げとか打撃の何をしてもいいけど、
『中心力』を使うとおよそヒトが発揮できる力の中では
考えられないぐらい莫大な力を発揮できます。
それが合気道家の強みなのです。

合気道家は合気道の技ではなく、『中心力』をもって
殴るか袖を引っ張って踏みつければ十分ひとは倒せるのです。

その『中心力』のなんたるかをほとんどの合気道家自身が理解できていない、
当然『中心力』を使うこともできないということになってしまいます。

ここで、第二の合気道家が弱い理由があります。

合気道家の身体自体が弱いこと

です。
他の競技はその競技をしていたら身体自体も強くなるので、
仮に違う土俵に引き込まれたりしても、多少抵抗できるのです。

合気道は身体が弱くてもできる武道という位置付けです。
ここが完全に裏目に出ています。

違う土俵に行けば素人並みになってしまうのです。

ここで核心に迫る発言をすると

合気道の達人は全員筋肉ムキムキです💪

ゴリマッチョではないというだけで、体幹の筋肉はムキムキです。

合気道界で有名な佐川幸義先生は90歳の時に医者に「体力を見せてくれ。」と言われ(87歳で心筋梗塞を患っておられ、その後の経過観察として)、150回ほど腕立て伏せをして医者が驚いたというエピソードがあったりだとか、
僕が大尊敬している塩田剛三先生なんかでも内弟子をしておられた安藤毎夫先生が、自著で書いておられたのはお風呂で背中を流す時に塩田先生の背中が大きかったこと、腕をあげるだけで背中の筋肉が大きく動いていたことなどを書かれています。

合気道家は身体の使い方がうまいだけで、
ヒトという動物を動かす原動力は原則筋肉です。
これにイレギュラーはありません。

合気道は学問のような武道です。
手刀で打ってきたものをこうとってこう切り返すというのは、
座学です。

教科書に書いてもわからないので、
形というかたちで残しているのです。

先日の板垣恵介先生と朝倉未来選手の対談でも、板垣恵介先生が
板垣「ひとは手刀でこう襲ってこないでしょ?」
と、おっしゃっていました。

確かに襲ってきません。
合気道は机上の話なのです。
そこで学ぶのは理論であって実践ではないのです。

対談の中で板垣恵介先生が
「一部の望むものだけ組手をした方がいいよ。」
これは実践でも使えるように研究すべきだということです。

塩田将大さんは強い人だけがくるのではない道場にしたい
という希望があるそうです。
理由は合気道には強くなる以外の大事なものが詰まっていて、
その教えを広めたいからというものでした。

これは非常にいいことだと僕は考えています。
時代にもマッチしていると思います。
僕は合気道を学問に近い武道だと思っています。
要するにみんなが合気道を習って賢くなれば争い事は無くなるよねってことです。

ただ、頭の悪いひとが襲ってきた時に使えない、または相手を倒せないようでは
それは机上の空論になってしまうということです。

そして、最後の理由は

道場では技ができてしまう

ということです。
これは僕の大尊敬する塩田剛三先生の功罪と言えるかもしれません。

塩田剛三先生は合気道をみんなに教えるためにカリキュラムを作りました。
こうしたら技がかかるようになりますよといったことです。

言われた通りの足運びと姿勢でかければ技がかかってしまうのです。

本当はここから何故技はかかったのかや、
どうすれば力が大きくかかるのかの研究をしないといけないのですが、
みんな必死に形を覚えてできた気になってしまいます。

わかってないひとでもできるようにカリキュラムを組んだ
塩田剛三先生の天才っぷりは尋常ではありません。

この形は数学でいうところの公式だと思ってください。
みんな公式だけ教えてもらってできる気になっているのですが、
本当は公式の成り立ちや公式の証明をちゃんとしないといけないのです。

みんな公式だけ知ってわかった気になっているから、
机上の空論となり、実際は使えないものに成り下がっているのです。

ここで、わかっていないひとがやってもできるような公式にした

塩田剛三先生の天才っぷりに驚愕です😵

パッと見、間単に見えるけど、
実は奥深いという点では

E=MC^2とかe^iπ+1=0を発見したようなものでしょうか。

ということで、99%以上の合気道家が弱い理由として

・合気道の良さを理解できていない

・身体自体が弱い

・道場ではできちゃう

この3つであろうということです。
もし合気道で路上で使えるという意味で強くなろうというならば、
組手は必要ですし、他の格闘技に精通するということも必要でしょう。
合気道家にはあくまで理論であって実践とは別物であるということを
理解していただけたらなと思います。

僕がフルコンの空手をしながら合気道を研究しているのもこれが理由です。

そして、僕が武術家ではなく武術研究家としているのも
実践で術を安定して使えるレベルに達していないからです。

道場でお互いが了承している状態ではかなりできるようにはなっているのですが、
フルコン空手の組手中となるとなかなかうまくいかないもんです😰
いくらか使える技術もあるのですが、まだまだ安定してとはいけていません。

お恥ずかしい😖

ただ、この理論は未だ科学が到達していないレベルの
すごいものであるということも追記して終わりたいと思います。

モノノフ

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