RAIJIN22 矢地祐介VSホベルト・サトシ・ソウザ

武術研究家のモノノフです✊

今回はRAIJJIN22の矢地祐介VSホベルト・サトシ・ソウザ戦について解説したいと思います⚡️

正直あまり見所のない試合なんですが、なぜ解説しようとしているかというと矢地祐介選手のYouTubeやっちくんチャンネルを観ているからです📺

まず、矢地選手の角度から見ると、ジークンドーの石井東吾先生がブレーンについているのもあり、ストンプキックと言われる踵(かかと)で踏みつけるようなキックを使っていましたね🦶

矢地選手がサウスポースタイルで、ソウザ選手がオーソドックススタイルなので、前手がぶつかり合う距離を作るのが難しい戦いになりました。

矢地選手が前足で相手の前膝を蹴るようなストンプキックをすることによって、ソウザ選手は嫌がっているように見えました。及第点だと思います。

しかし、まだジークンドーが付け焼き刃なので、ストンプキックのバランスが悪いです。そこがかなり後で響いてきます。

ここでソウザ選手が乱暴に右のパンチを振ってきます。

ここで矢地選手は矢地選手から見て左に逃げます。
僕はここは右に逃げるべきだったと思います。

そもそものポジショニングの話になるのですが、サウスポースタイルとオーソドックススタイルが試合をする場合、ポジションは外の取り合いをした方がいいです。

外すためにわざと逆行ったりはあると思いますが、原則外(矢地選手の場合は右)をとるべきだったと思います。これも後で響いてきます。

ここで、右に動いていたら、ソウザ選手の横っ面にパンチもしくはキックできる可能性が出てきます。確かルール上後頭部への攻撃はダメだったかな?
許されるなら後頭部への攻撃をすると一気にKOまで見えてきます。

このあと矢地選手は前足ストンプキックをミドルに出します。
これは非常に良かったです。
ローとミドルの2択を迫れますし、これらを見せておいて勝負所でハイを
予定していたかもしれません。

そして前足普通のローキック🦶
これも技の選択は良かったと思います。

ただ、ここで少し気になるのが、ポジショニングです。
相手の正面に立ちすぎです。
矢地選手から見るともう少し右側にポジショニングをするべきです。
相手もいることなので、難しいですが、
強い選手というのは往々にして、ポジショニングがうまいです。
これもおいおい響いてきます。

そして矢地選手は後ろ足のローを出します。
これにソウザ選手は右のロングフックを合わせます。

ソウザ選手は蹴りが捌けず、蹴りを嫌がって次はどの蹴りが来ても
ロングフックを飛ばそうとしていたと思います。

そして、ソウザ選手も右のハイキックを出します。
そこまで深い意味があったかどうかはわかりませんが、
ここで矢地選手の左に避けるクセというかポジショニングの悪さが
顕在化していきます。

コーナーに寄せられてしまうのです❗️

これは外をとるポジショニングをしていたらこうはなっていません。

このあたりで矢地選手も危機感を感じたのでしょう。距離をとってコーナーから出たいと思って、ストンプキックをするのです。

これは悪手でした😈

ストンプキックをするには距離が詰まりすぎていたのです。
コーナーに寄せられていたのが災いしました。

ここはバランスの悪い慣れていないストンプキックに頼るより、フックなどを引っ掛けた方が、まだ逃げられた可能性があります。

後出しのたらればの話なので、なんとも言えないですが、
コーナーに寄せられた段階でかなり厳しい展開でした。

結局そのまま足を取られグランドの攻防。
からの、マウントパンチでTKOということになりました。
矢地選手も海老をして逃げようとしていましたが、
ソウザ選手のグランドがうまかったですね。
ブラジリアン柔術も相当の腕前だそうですが、
それが垣間見えました。

寝技の攻防では矢地選手に勝ち目はなかったかなと思ってしまいました。

矢地選手の勝ち筋は立ち技の攻防にあったと思います。
おそらくまだ先の攻防の準備もしていたでしょう。

僕の分析でも矢地選手の戦略自体は悪くなかったと思います。

ただ、根本的な矢地選手の今の練度と作戦が噛み合っていなかったかなと思いました。

僕がもし矢地選手にアドバイスをするなら

ポジショニングにはもっとこだわった方がいいです❗️

あと緊急事態を逃げるのに付け焼き刃の技はあまりいただけないです。
確かにソウザ選手が嫌がっていたので、イケると思ったのかもしれませんが、
今回はうまくいきませんでした。
ただ、僕の発言は結果を見てからの後出しなので、
現場の瞬時の判断は難しい所です。

ジークンドーの技は悪くなかったし、使える可能性を見たので、
練習を続けてもいいのではないでしょうか。

まだ慣れていないのもあると思いますが、武術系の技を習得するときは
もっと『軸』を意識して立つようにした方がいいと思います。

ということで、僕からの矢地選手へのアドバイスは2つ

・ポジショニングを意識せよ!

・『軸』を意識せよ!

です。

誠に勝手ながら、何も知らない外部の人間のアドバイスでした。

モノノフ


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