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千鳥ノブさんが罹患した椎骨動脈乖離とは

千鳥ノブさんが右椎骨動脈乖離で入院したというニュースが出た。
椎骨動脈とは椎骨今回は首が痛かったということなので、
頚椎になると思うが、頚椎の中を通っている動脈ということになる。
動脈乖離というのは動脈、心臓から全身に血液を送る血管であるが、
その血管は内膜、中膜、外膜という三層の膜でできている。
その内膜が破け、内膜と中膜など(場合によっては中膜と外膜ということもある。)の膜の間に血液が流れ込み、
膜と膜を剥がすような痛みを伴うという病気だ。
今回はそれが首の骨の中で起きたということになる。

動脈乖離でよく聞くのは大動脈解離ではないだろうか?
僕の周りでもこの病気に罹ったことがある、
この病気で死んだという友人知人がいる。
大動脈というのは心臓から出てくる一番大きい血管だ。
全身に血液を送るわけだからすごい圧力がかかっている。
そこで今回のように内膜が亀裂すると一気に膜と膜が剥がされていき
とんでもない痛みを伴う。
二階の寝室に寝ている時に大動脈解離が起きて、
あまりの痛さに飛び降りようかと思ったという人もいた。

それが今回首の骨の中で起きたということなのだが、
心臓出てすぐの血管よりは圧力は低いだろうが、
当然痛い。

しかも首なので、その後その血液は脳に向かう。
こういったところは血栓ができやすかったりするので、
できた血栓が脳に飛んでいくと非常に危険だ。

早い段階で見つかって本当に良かったと思う。
ここで、大事なことは首が痛いということで、
整骨院や按摩にいくのではなく、
病院にいったことだ。

整骨院や按摩を悪くいっている訳ではない。
用途やタイミングの違いだ。
これらの病気がクリアになってから、
肩こりや首の痛みをほぐすのに、
いくならいいと思うのだ。

病院に勤めていると、
首が痛いから整骨院に行っていたけど、
治らないから病院に行ったら、
椎骨動脈乖離だったとか、
腰痛でずっと整骨院に行っていたけど、
治らないから病院に行ったら、
腎臓がんだったということも
聞いたことがある。

いいとか悪いとかではなく、
整骨院などでは
わからないことがあるということを言いたい。

よくならないことが続くようであれば、
病院の受診を一度してみるということも大事だと思う。

そして何より、現代人には
自分の体調変化にもっと敏感に生きてほしいと思う。

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