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豚の腎臓を移植したひと死亡

豚を遺伝子操作し、免疫反応が出ないようにした臓器移植がアメリカでは実験的に行われている。以前の記事でも取り上げた心臓を移植したケースはいずれも数ヶ月で移植されたひとは亡くなっている。
今回腎臓は初めての試みであったがこれも数ヶ月で亡くなっている。
公式発表では腎臓移植が原因ではないとのことですが、それはわからないかなと思う。
まだ先月に腎臓移植したひとがいるそうだが、おそらく数ヶ月以内に亡くなると僕は見ている。

今の科学では異種間での臓器提供は難しいということなのだろう。

僕は基本的に臓器移植は家族間のみあたりが妥当かなと考えている。
僕が絶対正しいとかいうつもりはない。脳死移植もまだわかる。
一番良くないと考えているのが、海外に臓器移植をしに行くパターンのやつだ。よく子どもの移植でアメリカに行く渡航費や滞在費を募金で捻出しているひとがいる。それは海外に臓器を買いに行っていると言っていいと思う。アメリカでは臓器待ちの順番があってその名簿の上の方の順番は金で買うのだ。絶対数が決まっているのに順番をとるのだからこれは買いに行っていると言っていいだろう。
子どものためにやれることはやろうといいうのはわかる。全部自分の稼ぎでやるならまだわかる。だがそれを他人の金(募金)で自分の家とかも残した(自分の財産を使わない)まま海外に臓器を買いに行こうという価値観が気持ち悪いと思ってしまう。

移植にはどうしても問題ないひとにメスを入れるという問題ができてしまう。そういった意味でも異種間移植がうまくいけばそのあたりの倫理的な問題はクリアできる。

そのほかにも3Dプリンタのように細胞を臓器のように並べるという技術ができるとも言われている。そうなれば動物の命も奪わず、本人から細胞をとり、iPS細胞にし、そこから作成ができるという時代が来るかもしれない。

臓器移植はそもそものところからかなり倫理の問題があることなので、明確な正解は本当に難しい。個人の価値観によるものだろう。

果たして、これからの科学は臓器移植が必要な事案をクリアできるようになるのか、そしてその社会は望ましいものなのか、生き物としての寿命を全うできてしまうという違う問題をはらむことになるかもしれない。

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