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武術物理学(肚から動く)

みなさんの身体はどこから動いていますか?

あくまで僕の個人的な研究によるものですが、
ヒトという動物は肚から動くようにできています。
腹ではなく肚という字を使っているのは、
腹はお腹全体を指す言葉で、
肚は臍下丹田を表す言葉だと認識しているからです。

ある武術研究家は
「未だ腰が大事とは思っていない。」
と言っていた。
あくまで、腰はある程度は重要であるが、
そこを意識してしまうと動きが悪くなるという意味合いでの
発言だ。

僕はこの武術研究家の影響を受けているのだが、
僕自身研究の進んだ結果、
腰は重要だと思っている。

むしろ腰が最重要だとさえ思っている❗️

ヒトという動物の動きは肚から動くようにできている。
それができていない、もしくは力のつながりが途切れることによって、
怪我が起きるのだ。

武術家や合気道家で膝の怪我が多いのは膝で力が途切れているからだ。
僕が影響を受けたという武術研究家も膝を痛めていた。
少し力を繋げられるようになると、
膝は非常に使いやすいツールになる。
しかし、なまじ力を繋げられるようになっているので、
出力が強く、膝ばかり使うため痛めてしまうのだ。

文字の定義でいうとこの腰という言葉も難しい。
一般的に腰というとくびれている部分を指すだろう。
しかし、僕が考える武術における腰は
骨盤周り全体と指している。

既出の理論でいうと
黒田鉄山さんがいう等速運動が正しいと思う。

肚から動きを発し、全体の動きを同時に終える。
肚から動きを発したとき、身体全体が動くのだが、
体幹部より末端の方が動く距離が大きい。
結果、末端から引っ張られるように動くように見える。
しかし、物理的に考えて、同じ速度で地面に対して平行に動いている方が、
物理エネルギーのロスが少ない。

つまり、なるべく速くトップスピードになり、
その速度を落とさずに相手にぶつけるべきなのだ。

もっというと、
相手にぶつかった時に止めるのではなく、
そのまま通り過ぎる方がいいということになる。

これらを考えて刀を振り、
突きをし、蹴りをするべきなのだ。

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