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ギフテッドなのかもしれない話

昨年、慣れてきていたはずの職場でイレギュラーが重なりすぎて適応障害となり、環境改善が望めなくてやむなく退職しました。

通院そのものは4ヶ月ほどで終了し、就業可否証明をフルタイムGOサインがもらえるくらい回復。とはいえ転職活動をはじめられるほどの心理的回復には、まだまだ時間がかかっていたのは過去の記事が示している通りです。

職場のイレギュラー具合を理解しつつも、やっぱり初めはどこかで自分でもう少し何か対策ができたのでは、と思いながらカウンセリングを続けるなかで指摘されたのが「ちょっとギフテッドなんだと思う」ということ。

うそだぁ。

日本語で検索かけたって、なんかあんまり似ていると思う感じのお話ないし、子どものギフテッド例だとさらに当てはまる感じがしない。理数系は嫌いではないけど、テストではなかなか得点できなくて理系には進めなかったし、文系の暗記だって得意だった訳じゃない。

と思っていたのですが。

Gifted adults, giftedness, gifted adults in work

などなど、英語で検索をかけたところ、共感できることがいろいろ書いてありました・・・。前に「インポスター症候群」がしっくりきた!ということを書きましたが、同じようなレベルでの共感度です。「あーなんかそれは知ってる・・・あるよね・・・あるよね・・・」みたいな。

まじか。

そしてそこから「成人ギフテッド」という日本語のキーワードにもようやく行きつき、東京大学のシンポジウムを発見。参加してみました。

「ギフテッドとDEI〜成人当事者に焦点を当てて〜 」

率直に、参加してみて面白かった!!!
ニューロダイバーシティ、というのは初めて聞いたし、何より当事者として二人の方がお話されていたことも、「あ、それはわかるかも」と共通した部分が見つかり嬉しくもあった。

登壇者のお二人が「ギフテッド」を使って発信をするのは、ハッシュタグのように同じような経験をしている人に届くように、とのこと。
たしかに、お二人がそうやって発信をして、大学の研究ともつながっていなければ私はオンラインで、日本語で成人ギフテッドのお話を聞くことはなかった。

アメリカやカナダでは、一応基準みたいなのがあって「ギフテッド」の認定があるのですが、日本ではありません。目安になるIQの数値とかはあるものの、「これがあるからギフテッド」というのは確立されていない状態。

それでも、シンポジウムでのお話や英語での情報も含めて「ギフテッドあるある」みたいなものの情報が集まってきたら、これはもう要素としては持っていることは自覚して付き合っていくしかないのでは、とある意味諦めがついて来ました。

ただ、共感できるものはたくさんあっても、じゃあどうすれば良い、みたいなのはなかなかないし、それはもう個々の状況によるから千差万別なんですよね。だから今度、知能検査を受けます。

これまで環境や人に恵まれていてコミュニケーションなどで大きなズレを感じることはなかったのですが、やっぱり職場で経験した、どうにも説明ができないズレがショックだったし、職場の特殊性を考慮しても、「また同じことになったらどうしよう」という不安はとつぜんひょっこりはんのように顔をだします。知能検査を受けることで、もう少し自分が生きやすくなるように、コミュニケーションでズレが出た時には工夫をして、自分を守れるようになれたらと思います。

ギフテッドと名乗るには心もとないけれど、どうやら要素はありそうだ、ということを、これもまた誰かの役にたてばなぁ、と思って書き残しておきます。

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