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短答落ちは勉強不足?

先日、司法試験、予備試験の短答の合格発表があったようですね。

予備試験短答合格された皆様おめでとうございます。

司法試験の短答は、正式な解答や合格者の人数等のデータが発表されるのみで、「自分が合格したかどうか」という肝心な情報は、成績通知書が届いてこれを開くまでわからないので、まだマークミスの不安から解放されていない方もいるのではないかと、自身の経験を踏まえて思います。

司法試験も、予備試験のように、合格者の番号を先に発表してくれたらいいのに・・・。

今回は、司法試験の短答について書きたいと思います。

私は、1回目の司法試験の受験の際に、
短答落ちを経験し、

2回目の司法試験では、民法の問題のうち、
中盤の設問(設問20あたり)を1問解き忘れていることに、
民法の試験が終わってから気付き、
「それ以降の回答はすべてマークがずれているのではないか」
という不安で震え上がり、
短答の成績通知書を開くまでの約3週間、
生きた心地のしない日々を過ごしたという経験があります。
(結局のところ、短答合格していました。)

自分がロースクールに通っていた時代から、今でもSNSで、
「短答落ちは勉強不足」という言葉を目にすることがあります。

この言葉に対して、ずっと疑問を抱いてきました。

短答落ちは勉強不足。確かに一理あるのかもしれない。

しかし、点数が取れない原因をもっともっと掘り下げて、
一体どのような試験対策をすれば合格できるのかまでを考えなければ、
単なる精神論ではないか、と私は思うのです。

自分の不合格経験を踏まえると、
自分が合格点を取れなかった原因は、

[原因の大枠]
配点が大きい民法で点数を稼げずに足を引っ張ったこと

[原因の小枠]
似ているけど結論が異なる裁判例の区別がついていなかった
条文に関する問題についてアウトプットに慣れていなかった

[対策]
何よりも民法に時間を使う。
細かい知識を確認できるような問題集(辰巳の肢別本)を使いながら、
出てきた知識を判例六法にまとめ、反復を心掛ける。
条文に関する問題については、模試(過去問含む)などで、初見の問題に触れてアウトプットの訓練をする。
憲法と刑法は現状維持程度でOK。

といった感じです。
受験生の時にここまで言語化できていたのかは、
覚えてないのですが、
ざっくりとこんなことを考えて対策をしました。



ⅩやInstagramで、受験生の方々の投稿を目にすると、
優秀な人ばかりだなと感じています。

実際優秀な方々が多いというのは事実だと思うのですが、
自分がロースクール生だった時や、
受験生時代のことを思い返すと、

「こんなに合格からは遠いところに居たけど、
無事に合格できました!」という合格者の存在や言葉に救われていたなと
改めて思い出しました。

そこで、私も、
合格から今は遠いところにいるけど、
いつか自分が合格できる日を信じて、
心身ともにギリギリの状態で頑張っている受験生の支えになれるような
投稿ができればいいなと考えており、

今回も、「短答不合格は勉強不足」という言葉に
傷ついたり、心をかき乱されたりしている
受験生に一人でも届いたらいいなと思ってこの話を書きました。

今後もマイペースな頻度にはなると思いますが、
継続してこのような投稿をしていきたいと思います。





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