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言葉の可愛さについて

 こんにちわ。錦鯉の口です。今日は「長音符」によって生まれる可愛さについて書きたいと思います。

 長音符、とは「-」これのことです。

 Wikipediaによると、長音符(ちょうおんぷ)、長音符号、長音記号または音引き(おんびき)は、「ー」のように書き表される日本語の記号(約物)のひとつで、棒引き(ぼうびき)ともいう。また、俗に伸ばし棒とも呼ばれる。漢字JISにおける名前は、KATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK である、だそうです。また、長音符は外国語を表現するのに使われ始めたものという説もある通り、平仮名で表す日本語(ここでは日本の文化によって生まれた言葉としての日本語)には見られないものです。


 さて、長音符もとい伸ばし棒の説明も済んだところで本題に入りたいと思います。


 皆さんは「コンピュータ」を使ってこの記事を読んでいると思います。

 私はこのように「コンピュータ」と表記し、発音する人間なのです。世間では、この長音符の有無についての議論が激しく行われ、昨日の第四次長音符論争で私は左足の薬指の爪を失いました。

 そうまでして私が「コンピュータ」と言ったり書いたりするのは、「コンピュータ」と書いたり発音した方が可愛いと思ってるからです。

 実際に聞いてみてください。結月ゆかりさん(マスター・音量・抑揚1.00 高さ0.97 話速1.41 悲しみ0.28)に言ってもらったのを聞いて貰えば一目瞭然でしょう。いや、一耳瞭然でしょう。

(上:「コンピュータ」 下:「コンピューター」)


 圧倒的にコンピュータのほうが可愛い!!

 ほかにも例を出すと、「フォルダ」と「フォルダー」、「チャンプル」と「チャンプルー」などはわかりやすいでしょう。「フォルダー」は可愛さというよりも間抜け感に行ってしまっていますよね。「チャンプルー」にはどこか信用のできないマスコット枠みたいな感じがあります。

 伸ばさない発音は可愛いというのは覆されることのない事実でしょう。






 ・・・そう、思っていました。この20年間。

 私は出会いました。伸ばしたほうが可愛い言葉に。

 それは見た目も恐ろしく、カタカナの形も怖いものが集まった言葉・・・

 



 その文字とは、「ドリル」です。

 「ド」も「リ」も「ル」もなかなかに物騒な形してます。静脈を通って右心房に入ったら心臓に穴をあけられて死んでしまう形をしています。

 それではこれも「コンピュータ」と同じく、結月ゆかりさんに発音してもらいましょう。

 おかしい。コンピュータのときは長音符が無い方があんなに可愛かったのに・・・メリープの進化を見ているようです。


 しかし、ここで「ドリルー」としてみましょう。なぜかもう見た目に可愛さがあります。

 可愛い!!!!!!!

 「ドリルー」には爆発的な可愛さがありました。例えるなら小動物のような可愛さです。動物園のふれあいコーナーとかにいて園児たちと触れ合っていて欲しい・・



 嫌なことがあった仕事帰り。すでに日付は回ってしまっている。夜の空は私の心を映し出したように曇ばかり。アパートの階段を音を出さないようにのぼり、鍵穴に覚束ない手で鍵をまわす。疲れた体はドアの鍵を閉めるとともに玄関に倒れてしまう。

 今にも死に絶えそうな声が零れ

「ドリルー・・・」

 愛しのあの子が家の奥からとことこと歩いてくる。ああ、生きていなくては。この子のために・・・


 こんな妄想ができるくらいな可愛さが「ドリルー」にはあります。


 ただ、気になることが一つあります。 それは別に「ルー」という発音自体は可愛いわけではないという点です。

なぜ「チャンプル」と「チャンプルー」だと伸ばさない方が可愛いのに「ドリル」と「ドリルー」は伸ばしたほうが可愛いのか・・・





 一体なぜ・・・





 おや・・・

 なにか聞こえてきませんか・・・?

 これはなんてのどかな音楽でしょうか・・・

 激しい戦闘を終えてから聞くような、そんな音楽です。




あっ!!

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これは 「アイルー」!!!!!

「ドリルー」が可愛いのは「アイルー」に似ていたらだったんですね。


 猫は可愛いので猫に連想できてしまう言葉が可愛く感じるのは仕方のない事です。




どうでしたか?

言霊は信じていない私ですが、言葉の力は否定できないなと思いました。

それでは猫と触れ合いたい錦鯉の口でした。また次回。


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