旅する日本語、11の物語。
面白そう!とチャレンジしてみた#旅する日本語コンテスト。
今日、11番目、最後の物語を書き上げました。
400字という制限と「旅にまつわる美しい日本語」を入れて文章を書くというのは、なかなか難しくもあったのですが、同時に言葉の持つイメージを膨らませて文章を綴る楽しさもありました。
お題の単語は、普段の会話ではあまり登場しない言葉が多く、本文中に自然に織り込むには、と当初は苦心したのですが、タイトルに入っていれば良い、ということがわかって、ぐんと書きやすくなりました。
それにしても、日本語は豊かです。
こんな美しい言葉、知らないのはもったいないですね。
素敵な企画をありがとうございました。
私の11の物語、よかったら読んでみてください。
「已己巳己」(いこみき)?なにそれ?初めての言葉で、どういう話にするか、これが一番苦労したかも。同じものが並んでいるユーモラスな感じを出したいな、と。
「弥立つ」と聞いて、思い浮かんだのが祭。青森のねぶた祭、ねぶた師さんの話。
「色節」も耳慣れない言葉で、どう使おうかと思いましたが、お祝い事というとやっぱり日本酒かな、って。お目にかかった酒蔵のご主人の話を元に。
「生一本」一番最初に書きました。醤油や日本酒の名前っぽい(笑)
応援している木桶作りの醤油蔵を思い浮かべて。
「気散じ」子育て中の新米お母さんのお話に。
「催花雨」いろいろなシチュエーションが浮かびましたが、うりずんという沖縄の言葉との共通性を感じて。
「袖摺れ」するすると書き上げました。中宮寺の弥勒菩薩様に会いたい。
「寧静」という言葉から、何度も訪れた能登をイメージしました。
「喉鼓」一番書きやすそう、と感じたお題でしたが、少しひねってしまいました。祖父との思い出を。
「萌芽」最後に残りました。会話では使わない言葉なので、物語全体で言葉を表してみました。
「睦ぶ」という言葉からは、穏やかな静かな愛情を感じます。両親をモデルに、フィクションも交えて。
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