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台本『花食症』を書き終えて


こんばんは、ものかきです。

一年ほど描き続けていた声劇台本
『花食症(かしょくしょう)』を書き終えて
なんだか創作燃え尽き症候群なので
こっそり制作過程などを書いていきます。

声劇台本『花食症』はこちら→

これまで1番悩んだ台本でした。

ファンタジー・青春・ラブコメ・コメディ
いろんなジャンルを割と節操なく描くのですが
SF/ディストピアは初めての試みでした。

『花の前に立ち尽くす人がそれを食べる』
という構図はずっと頭の中にあって
イラストや詩小説として描いたこともありました。
(今の話とは全く内容は異なりますが…)

今回この話を書こうと思ったきっかけは
去年募集されてた某企画への応募でした。

企画応募なんて初めてだしチャレンジだ…!と
意気込んで描き始めたはいいものの。
なんとこの話、とんでもなく時間がかかる。
次々設定が浮かび、物語は膨れ文字が増える…!

結局書き上がったのは、締切から10ヶ月遅れ。
全然間に合いませんでした…。
遅筆だとこういう事がおこるんですね、、残念…!
〆切がある企画への参加は、ある程度書き上がる見込みがないと難しいようです…。

ちなみにその企画では、登場人物の人数と
物語のおおまかな展開が指定されていました。
なので本作は企画の流れに沿って進行しています。
(どの企画かは名前を出していいのかわからないので伏せます)

つまり
元々脳の中にあったワンシーン+
参加する筈だった企画の展開+
ものかきが書きたかった世界の話=『花食症』

普段使わない頭をふんだんに使ったから
そりゃ疲れるよね。

一年描き続けていたと言っても
勢いでベースの話を描いて、設定を固めて
後は言葉を足したり引いたりしていたので
成形に時間をかけたという感じです。

ふわっとしただけの話で終わりたくなくて。
空想の余地と私らしいファンタジー要素は残しつつ
現実であり得るかもしれない印象を持たせたい。
どうたら少しでもわかりやすく表現出来るのか。
ただひたすら捏ね回していました。

小説にするか台本にするかも迷ってて
声劇台本にしようと決めたのも今年に入ってから。
読みやすさを考えて、文字数は減らしました。

煮詰まりすぎて「墓まで持ってくか!」と思ったりひょんな事で書き手さんと話す機会があり
描き途中を読んで貰ってご意見をいただいたり…。

途中の物を見せる機会って本当に無いので
読んで貰っている間は、とても緊張しました。
自分では気づけない視点のお話を聞けて楽しくて
改めて書き上げようと思えたので本当に感謝です。
(おかげで大分読みやすくなったと思います…)

だっこしていた時間が長い分
色んな貴重な経験を貰った作品でもありました。
ありがとね。楽しかったよ。

基本的に私は物語を描き終えると満足して
描いたことを忘れちゃう事が多いんですが
(後で読んでこんなの書いたっけ…?ってなる)
この話は中々忘れられないんじゃないかな。

あまり描き終えた実感もなかったけど
これ描きながらやっとじわじわと湧いてきました。

まだ読むとあーだこーだと直したくなるけど、
これ以上直しても原型が分からなくなりそうだし
「今出来ることは全部した」と
納得して投稿したので、一旦さようならです。

いってらっしゃい、たっしゃでね。

こそこそ描いてきた物語ですが
この先はどうなるのかわかりません。
成人した子を見送るような気持ち。

不安も寂しさもあるけど、1番は嬉しい。
「楽しんでおいで!」って感じですね。
「楽しんで」は内容としては少し違うかもですが笑

嬉しい感想も頂いていて、書き手としては大満足。
(でも感想はお待ちしています笑)

この先まだ見ぬ誰かと出会い
花開く事を願うばかりです。

これからは一歩引いた所で見守ろうと思います。

みなさまどうぞ、宜しくお願いします。



(追伸、続編が出来るかもしれません)

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