秘境駅から考える

 テレビ番組というのは自分を客観的に見るのに役立つ。

 趣味というのは自分の好きなものに没入している訳で、没入しなきゃ先に進まないとも言える。

 秘境駅に集まる大勢の人が、テレビで映し出される事がある。
 この人達は全員地元の人間ではないので、この駅の存続にはおそらく関係ない。
 秘境駅だから残そうとはならんだろう。

 列車の車内で「あそこは乗り鉄の聖地だよ」等と、訳知り顔で語っている人を見たりもする。

 そして自分も時としてその中にいる訳であるが、テレビの画面を通して観ると、

「俺ってたかが『大勢の中の1人』」

 と思う。いわゆる「モブ」である。

 冷静になるのはまあ、悪い事ではないかも知れないが、あんまり観たいものではない。

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