リアル「父親の開発したスーパーメカ」の話

 小学生の頃、国語の教科書に「深度1万1千メートルの深海へ」というようなタイトルの文章が載っていた。

 ジャック・ピカールとドン・ウォルシュという2人の男がバチスカーフという深海探査船に乗り込み、未知の海底に向かっていく話だった。

 その少しあと位に、学研の雑誌、確か「○年の科学」だと思うのだけれど、付録にこの話の「前日談」がマンガで載った。
 なんと「バチスカーフ」の開発者であるオーギュスト・ピカールは、ジャックの父親だったのだ。

 物語はオーギュストが気球での高度記録に挑戦し、それまでの深海探査に使われた探査球の危険性を察知、飛行船の原理を応用した深海探査船を開発して、ジャックとともにテストする所で終わっていた。

 これはアニメはものによくある(?)「父親の開発したスーパーメカ」のリアル版と言えるのではないだろうか。

 最近、ジャックの息子のベルトラン・ピカールもまた、気球での世界一周飛行で記録を作っているという。

 また、いかにも「ハカセ」っぽいオーギュストだけど、あるUFO目撃事件について、「ああ、ごめん、それ、俺の乗った気球だよ」と言っていたという話も聞いた事がある(成層圏に挑戦した時の気球は銀色だったとか)。なんか本当にありそうな話なんだけど、オーギュストの気球って1930年代の話なので、該当する事件があるかどうかは、よく解らない。

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