【イベントレポ】ものづくりUX Lab #1 『UXデザイン思考から導くインディーゲーム作り』~すべてのクリエイターが知りたいUX~
こんにちは!
ものづくりUX Labで司会をしていました平居です!
2019年8月21日(水)に開催しました「UXデザイン思考から導くインディーゲーム作り」に司会として参加して感じた事や良かったことを振り返りつつ、共有させて頂ければと思います!
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▼この記事はこんな人向けの記事です▼
・ものづくりUX Labって、そもそも何?
・ものづくりUX Labに参加できなかった人
・ものづくりUX Labを知りたい人
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イベント概要
みんなの求める「ものづくり」が、日本から生まれる時代に。
これを理想にUXのスペシャリスト集団である【株式会社B.C.Members】と
クリエイターの相互教育コミュニティである【ゲームクリエイターズギルド】がコラボして立ち上げた【ものづくりUX Lab】
今回はインディーゲームやサービスを題材に「UXデザイン思考」のやり方を認識してもらうために、体験から実際にUXにおける理想を作るところをイベントを通して体験して貰っています。
登壇者プロフィール
西田悠貴
株式会社B.C.Members代表取締役
デジタルハリウッド大学院所属
専門:UX設計・研究・開発
いよいよ開催!
「みんなの求める「ものづくり」が、日本から生まれる時代に。」
という理想のもと、いよいよものづくりUX Lab # 1 が始まりました!
第一部 UXって結局何なの?
まずはじめにUXってなんなの?
ユーザーエクスペリエンスって言葉はすでにみなさんもご存知の方は多いと思います。でも具体的にUXってなんのこと?UXってどんな事をすればいいの?って疑問を持つ方は少なくないと思います。
「ものづくりUX Lab」ではUXという言葉を
「ユーザーが体験し、認識したこと。その経験そのもの。」
と定義しました。
この定義をもとにみなさんとぜひ学び合うことができたらと思います。
いい具体例はないの?Game Creators Guildさんとのコラボということで
インディーゲームを例にあげました。
ゲームショーのインディーゲームコーナーではたくさんの面白いゲームが体験できるのですが、数日たつと「あれってなんてゲームだっけ・・・」ということってありませんか?
何十個もゲームを体験すると1つ1つのゲームはあまり覚えてないことがほとんどだと思います。
だからこそ「認識」してもらう必要があるんです!
認識してもらうからこそ「UXはその役目を果たせる」のです。
何を認識してもらうの?
これがまさに「理想」です。
特にインディーゲームの場合は、
「何のためのゲームなのか」
がユーザーに伝わる形になっているのか
そしてそれがユーザーに伝わる形になっているのか
これが大事になってくるのです。
UXを考える上で「認識」という言葉が、
欠けてはいけないと思うのです。
第二部 テーブルトークセッション
UXの定義を知った後は有名なサービスや製品が今、
どのように「体験」されて「認識」しているのかをテーブルごとに話し合いました。
私は後ろから見ていたのですが、最初はみなさん知ってるけど何を出せばいいんだろう・・・って戸惑っている方もいたのですが、
話してると
「あぁ〜確かにそう体験してる!」
「これやってると時間がすぎちゃうんだよなぁ〜」
とすごい盛り上がりでした!
「これって認識なの・・・?」って悩んでしまう方もいましたが、その時はファシリテーターの方が一緒にどちらに置くべきかを考えてくれます。
中には紙が埋まってしまうくらいに意見を出しているテーブルもありました!!!
第三部 理想づくりのトークセッション
株式会社オルトプラス でゲームクリエーターとして活躍されておられる山端さんにご登壇頂き、実際にどのようにして理想を作るのかをトークセッション形式にて行いました。
実は山端さんお仕事とは別で、普段からもゲーム作りをされているそうです!
今回のセッションで本当に自分が理想を作れるのか、不安があるなか登壇をしていただきました。
どんな話をし、進めて行くのでしょうか?
事前に山端さんには「作っているものでやるべきこと、やりたいこと」を出してきてもらい、
この中の項目から山端さんがどのように認識をして欲しいと思っているのかを西田さんと話していきました。
対談をしていくうちに
・同じ場所で一緒に遊ぶことが大事!
・出来る事を増やしたい!
・人脈作りを通して、理想に共感してくれる人を増やしたい
というキーワードが!
このキーワードをまとめていくと
「集まって」「みんなが」「場所」という言葉が多く、
これが理想のもとになるそうです。
そこからUXデザイナーの西田が導き出した理想がこちら!
「みんなが集まって遊ぶ世界にする」
それに共感できる仲間と一緒に仕事をするために
今、山端さんはゲームを作っている様です。
そして理想から考えると
VJゲームを作るだけでは足りないと言うこともわかりました。
「集まって遊ぶ世界」というキーワードから
・イベントを開催し、みんなを集めるということ
・集まって遊ぶということを伝えるための広報
・集まって遊ぶものということがわかるような形にしなければならない
そのことがわかり、山端さんも思わず
「ドンピシャでスゲーなという感じです」と大きなうなずきが。
理想を作ることで
・ユーザーに届けたいものが明瞭になり、ブレなくなる
・理想に共感する仲間が集まる
・次の行動の指針になる
というメリットがある。
対談内容はデザイナーの芳賀さんにグラフィックレコーディングにて、まとめて貰いました。
グラフィックレコーディング
通称:グラレコ
会議での議論やカンファレンスの流れを視覚化し、参加者へ共有する手法。
参加者の思考発話内容をリアルタイムで視覚的にわかりやすく伝えることができるので、学習の理解・アイディア創発・会議での合意形成を促します。
交流会
イベントの最後にはとても盛り上がった交流会が!
第二部の際にテーブルトークをしたからか皆さんとても話が弾んでいて、
中には「これってどう体験して認識してるんでしょうね」
「他のテーブルだとどのように書いたんだろう」
など、さっそく今回話した内容についても話している方もいました。
私も思わず一緒に話し込んでしまいました。
体験ブース
この日はB.C.MembersがUX設計を手がけた、BRAIN MAGICの入力型デバイス『Orbital2』の体験ブースが設置されました。
Orbital2は
「全ての人が新しいものを表現し続ける世界にする」
という理想のもと開発された、クリエーターの為の入力デバイスです。
作業時間を短縮する為にどうしたら良いかと考え、様々なキーボード操作を片手で済ませられればと作られました。
キーボード操作をする事なく、作業に集中できることに驚きの声が上がってました。
最後に
今回の「ものづくりUX Lab」開催にあたって、多くの方たちのご協力のもと開催することができました。
本当にありがとうございます!
おかげさまで今月に第2回となる「ものづくりUX Lab」を開催させていただきます。
次回の開催の際は今回の第三部で行った「理想作り」これを遊ぶだけで作れてしまう体験ができるボードゲームを用意しました。
よりUX設計を学びあえるイベントにしていきますので、
ぜひご期待ください!
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<ものづくりUX Lab>
「みんなの求める”ものづくり”が、日本から生まれる時代に。」
という理想のもと、ものづくりに関するUX人材の育成、キャリアアップ支援を目的とするコミュニティ。
UXを学びたい、UXをキャリアに活かしたいと望む参加者を随時募集中。
ゲームクリエイターズギルド(株式会社オルトプラス)と株式会社B.C.Membersの共同運営。
オンラインコミュニティ(Facebook ページ)でのUXに関するQ&Aやメッセージ・動画等の情報を提供し、オフラインでは定期的なイベントやセミナーなどの活動を中心に運営。参加料は無料。
コミュニティへの参加申請は以下のURLより随時受付。
https://www.facebook.com/groups/523411385131755/?epa=SEARCH_BOX
<ものづくりUX SCHOOL>
「ものづくりUX Lab」から生まれた、UX設計を本格的に学ぶための有料スクール。実践で活用できる、本だけでは学べないUX設計スキルを修得し、
誰でも ”UXデザインができるようになる” ことが最終的な目標となる。
11月より開講。受講申し込みは以下のURLより受付中。
https://ux-school.net
<株式会社B.C.Members>
「人々に、不可能を可能にするための経験を」
という理想のもと、UX設計/UIデザインを手掛ける企業。
主な実績は、株式会社BRAINMAGIC「Orbital2」UX設計/UIデザインなど。