BRIGADOON まりんとメランを見終わって号泣した話。

土曜日からノンストップで「BRIGADOON まりんとメラン」を視聴しまして、兎にも角にも語りたい、何を好きになり、何に泣いたのか、何に心を動かされたのかを吐き出す第一段階に入りたいと思い書き始めています。

前日譚として、「BRIGADOON まりんとメランを見て心が荒ぶっている話」(10/16)↓↓

起きてからずっと夜8時位までずっと見ていた訳なんですが、昔ながらのコメディやら唐突なシリアス、次回予告バレ、というかそもそも次回予告が次回予告してなかったりとか、急転直下し過ぎて今まで見ていた「まりんとメラン」は何処に消えた!?私は一体何を見ているんだ…?ってとにかくジェットコースターな展開で若干くどい部分があったり逆に演出に慣れてまた大変なことになってる〜〜って思考停止していた部分もありましたね。

ただ、最終回まで見た感想としては、

この胸が張り裂けそうな程に、美しくてどうしようも無く切ない愛の話でした。


見て本当に良かったと思います。

やはり、この作品は幼い日の読書に夢中になっていた私が本当に好きで何度も読み返したくなるほどの純粋な優しさで出来た作品です。

いやまあ、全てが全て絶賛する程に出来が良い訳では無いんですよ。前述の通り演出のくどさにウーンってなったりもしていたんですが、この作品は最終回まで見て良さが分かる通り最終回のあの、まりんちゃんとメランの今まで思っていたことを一方通行ではなく、溢れ出る感情をお互いにぶつけるあのシーンが伝えたかったこと、見て貰いたかったんだと思うと、やっぱり物語として何回も見返したくなる感情が詰め込まれてるんですよね。

メラン役の大塚芳忠さんの演技が本当に胸に響きます。この感覚は是非、本作「BRIGADOON まりんとメラン」を見て実際に体験して欲しいとしか言えません。見終わったならばきっと、胸にこみあげてくるものがあると断言すします。だって、その一言が、本当に素敵で重い言葉だから。

いやはや、気付いたら見終わった土曜日から日がすぎて未だに文章の推敲すら出来ていないのですが、見終わってからの今日を含めた4日間。それはもう地獄のような情緒の暴走が起きております。現在進行形でまりんとメランに対する表現の仕様が無い辛さによって日々の健康に問題が発生して第一発声が大体「メラン・ブルー…(´;ω;`)」になってるぐらいです。
ちなみに健康問題一覧。
・運転中にまりんとメラン最終回を思い出して泣く。
・最終回を好きすぎるがあまり昼食が入らない。
・もはやメラン・ブルーを作るしかないと思い至りメランに似ているパーツ、色があるガンプラを購入する。愛しくなりすぎてそのガンプラに強い愛着が沸く。
・会話に必ずメランブルーについての考察が入る、まりんとメランに似合う曲を思いつき聞きながら泣き、自分でツッコミを入れる。
・もはやまりんとメランが幸せになる方法を考えるがあまり日常生活の一部として泣いてる。


本当にこの作品は私の情緒を完全に奪っていきました。
まりメラは私の心を奪っていったのです、こうなるとまりんとメランにどうにかしてでも幸せになってもらいたい。いや幸せになって頂かないと困ります、その一心でこれから時間の余す限り満足する限り書きなぐっていきたいと思います。

以下、まりんとメランの本当に大雑把な所見とか他の考察とかほぼ見ていないので自己解釈満載かつ、ポジティブネガティブの感想も詰め合わせ。※ネタバレ抑え気味。

前提として、まりメラって大まかに①まりんとメランの出会いと変化編、②まりんとメランの決意、結果編、③まりんとメランの小休止編、④まりんとメランの結び付き、結末編の4つに別れると思うんですね。あくまで私の中で、ですが。でも提示された謎が解明されるのは最終回だけ、いや本当に最終回まで見ないと分からない作品ってこういうことを言うんだろうなあって痛感しています。

まりメラはどうすれば解決するのか?って部分は最初から提示してあるのに(マリーンを見つけて特定の場所に収めることですべて解決する)、そこに至るまで本当に何も手掛かりが無くてやきもきする作品だったんですよ。しかもまりんちゃんには不条理なほど酷い目に合うわけで。でもその不条理には似合わないほど掛け声が軽かったり、いっそ場違いなんじゃないかって表現や演出も多くてこの作品は一体なんなんだって何度も思ったわけです。

それが味といえば味になるかもしれないけど、なんとなくそのお茶らけたシーンでせっかく世界観に飲み込まれていたのに妙に現実的になっちゃって冷めちゃったりした部分が結構あったんです。まあ、最終回見てすべてが吹っ飛びましたけど。

ただそれ以外の部分は本当に好きな場所ばかりでした。まりんとメランが少しずつ意識していく過程や触れ合う過程、萌ちゃんとの喧嘩と仲直り、まりんちゃんが行動した結果起こしてしまった出来事による歪みと、だれも本当の意味では悪くない世界。そして銃剣士同士の諍いとその戦闘シーン、予定調和にならない世界でのクライマックス。明かされる、謎。

作画に関しても今見ても見劣りしない…とまでは大袈裟かもしれませんが、古いと感じる部分はあっても絵が動かないと思うところは無かったですし逆にそこまで生々しく描くのか!って部分もあったりもして。古き良き作品ならではの自重しない次回予告や第二シーズンのOPで不穏をこれでもかっと詰め込んできたので、WOWOWの圧をすごく感じられました。そういうことだよ、有料放送。この時代って本当に末恐ろしい。

閑話休題。

好きになった部分としてはやっぱり、まりんちゃんとメランの感情の変化につきますね。人間に近づく人間ではない生命体として、任務以上の感情を手に入れた彼の葛藤と大切な人と認識した結果もう絶対離れたくない!っていうまりんちゃん。子供と大人の途中だからこそ嫌味なく素直に受け入れることができるワガママな気持ち。まりんちゃんは本当にずるい年齢であり、何物にも侵しがたい美しいバランスだなあって思います。

小学生では幼すぎるけど高校生は少し大人すぎてしまう、少しませてて、でも世界の仕組みとか、自分の気持ちを理解し始めるのが中学生だなって個人的には思います。元服や立志式とか13歳~15歳って特別な節目があるからそう思うのかもしれない。これ以上歳を重ねてしまうと、直接的な言葉の中だと特に下心が良くも悪くも見え隠れしてしまうことが多いんじゃないかな。それが汚く見えちゃうこととか、不順に見えちゃったり、私だけかもしれないけれど。

まりんちゃんに対するメランって本当に健気で不器用で、でもだからこそメラン・ブルーなんですよ。感情を今まで知らなかったからこその無垢さやひたむきさがある生命体、ある意味大人だけど子供、まりんちゃんと同じ大人と子供の途中。もちろん彼の場合は大人に近いです。じゃないと、あんな風に一歩引くことってできない。

小休止となったサブマトンカラーで過ごした話、持ち掛けられた提案。

仮に最終回近くの心情であってもメランは絶対に承諾しないと思うんですよね。任務があるからとかじゃなくて、それは停滞であり甘えであり、楽園かもしれないけれど二人が住む場所にしちゃいけない場所だと思うから。

あのopでも楽園の話は触れられてるけれど、誰もいない楽園なんですよ。(幸せかもしれないけど、もっと幸せになることはできない。なんとなく楽園ってそういうイメージがある。)

まあどんなに私が考えていたとしても、あの最終回EDではいつか楽園で…、というものだから大変ずるいんですけどね。あのED聞いてたら、結局つまりあの二人は…って考えてしまって、さらに涙が止まらなくなるんです。

このあたりの考察もあとでOPと合わせてしたいな。

こんなにも正解がない作品というか解釈が分かれる作品はなさそうですが、どうなんでしょうね。私はまだまだ自分の中で解釈がまとまりそうにありません。なんならこの作品自体に対する解釈の前に理解が追い付いていないところがあります。

今回視聴したきっかけがまりんちゃんとメランだったから、それ以外のこの世界の話とかそれ以外の家族や友人、異世界の住人たちへの感情も整理もしたいと思っているのですがそこまですると本当に文字数がいくらあっても足りなくなりますね。特にカオリちゃんのお母さんとか、萌ちゃんのお母さん、ジュンちゃんに対していっぱい考えてみたいです。

この話って確かに恋であり愛の話なんですが、それ以外に子供の成長の話でもあるように思えてなりません。特にまりんちゃん。

まりんちゃんって、中学一年生で描写を見る限り良い子だし明るくてめげない女の子って感じだけど、その分凄く子供っぽいんですよね。こうだったらいいなってことを妄想して自分の世界に入っていることが多くて、くどいぐらい演出されてたのもそういう意味合いがあるんじゃないかとある人から指摘もされて納得したところがあるんです。それに、…まりんちゃんは悪くないけど、悪くないからこそ、誰もまりんちゃんに向ける愛があたたかいものばかりで、叱られたとしても何処か甘えのある叱り方、まりんちゃん自身も捨て子の負い目があるからこそいい子の面が出ていて試し行動さえできない部分が見受けられるように見えるんです。

つまりは全力で、等身大で向き合っている大人が誰もいない優しくて見守られる健全な愛に包まれているばかりで心の奥底に向き合っていないような、そんな感覚というんでしょうか。いえ、それは本当にいいことだと思います。決して悪いことじゃないけど、でも、狭い世界の中から抜け出せないような、彼女にとっての楽園は永遠には続かない。人は必ず死んでしまう以上楽園からはいつか羽ばたいていかないといけない。

自分の思いをぶつけて、苦しんで、怒って、泣いて、受け止めてもらって。そうして自分を認めてもらって、自分自身を確立して。

壮大な話だけど、根本は本当の自分を見つける話なんですよね。

メランがいたからこそ、まりんちゃんは成長することが出来たんだって思うと、あの過ごした日々が愛おしくてたまりません。

負い目がある中でメランの揺るがない「まりんを守る」。例え任務であったとしても、どれだけ心強かったんだろうな。私はまりんちゃんの立場じゃないからわからないけど、見ているだけで二人の信頼感が心地よくて、ずっとずっと続いてほしいと思うんだから相当だと思うんですよね。

この物語は本当に優しくて、過酷で。でも、何一ついらない体験はない。そんなことを教えてくれたような気がします。

随分と長くなってしまったので、今回はこの辺りで一区切りにしたいと思います。…でも、まだまだ自分との対話が進みそうです。

最後に、この優しくて残酷な世界に、ガンダムOOのEDテーマになった「trust you」を込めて。




って言いたいんですけど、ついでにもう一言だけ。

まりメラはいいぞ。

これは魂に聞く清涼剤、なんなら魔剤。

(すごくおもしろかったので、次はもう体裁整ってない心赴くままに感想書きなぐりたいな~~~~~!!!!!!!!!!)




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