"鎖"―詩
※綴っていたらちょっと怖い感じになってしまったので、一部隠して掲載しました。
*****
ざわざわと擦れる蔦の葉
積み重ねられた紅い土
錆びた柵が朽ちかけながら
南京錠に守られた庭
空気は青く しぶきを含む
グロテスクなまでに鮮やかな
花弁 葉脈から目を逸らす
柳に頬を打たれても
差し出すのはXX
平和的な石像が見つめても
もう怖くはない
長い髪が スカートの裾がXXXXても
瞳の皿は色褪せない
XX落ちる指先から
たった今XXしたXX
一瞬遠のいた意識の中
現れた姉の姿
コマ落としのように
風が分断され
誰かがいて いなくなる
たった一滴の露が落ちた時
白い空が広がる
読んでくださってありがとうございます!