"鎖"―詩

※綴っていたらちょっと怖い感じになってしまったので、一部隠して掲載しました。







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ざわざわと擦れる蔦の葉
積み重ねられた紅い土

錆びた柵が朽ちかけながら
南京錠に守られた庭

空気は青く しぶきを含む

グロテスクなまでに鮮やかな
花弁 葉脈から目を逸らす

柳に頬を打たれても
差し出すのはXX

平和的な石像が見つめても
もう怖くはない

長い髪が スカートの裾がXXXXても
瞳の皿は色褪せない

XX落ちる指先から
たった今XXしたXX

一瞬遠のいた意識の中
現れた姉の姿

コマ落としのように
風が分断され

誰かがいて いなくなる

たった一滴の露が落ちた時
白い空が広がる












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