見出し画像

客観的に見たらナンパかも、赤線を引きつつ読む小説などーつぶやき日記0905

寝るのが午前3時くらいになってしまった。しっぱい。。2時くらいに眠気がきていたのに、日記をアップしてしまおうとスマホしてたらそんな時間。日記のために夜更かししなくていいんだよ。。最近また寝るのが3時以降に戻ってしまっている。
寝室に行くと、夫が寝ぼけながら「カニ…戻ってきた」という趣旨のことを言っている。わたしが星占いの蟹座の本を熱心に読んでいるのを見てから、わたし=蟹ってイメージがついたようだ。

起きたら11時で、こんなに寝ちゃったと思ったけれど、睡眠8時間とっただけで当然の結果。朝のルーティンとなっている、林伸次さんの今朝のマガジンを読む。
林さんはほんとうは「小さくてちょっと不思議な世界」を切り取ったような世界を書きたいのだけれど、マーケティングを踏まえると違う路線がいいんだろうな…ということを書かれていて。プロとして創作している方の多くが直面するジレンマなんだろうな。でも最後、「こっちで頑張ろうかなと思ってます」と、自分がやりたいことをやる方向で進む決意を書かれていて、なんだかこちらも勇気づけられる思い。

11時過ぎに起きてきたのに、呆れずにフレンドリーに迎えてくれた夫のやさしさを感じる。。バゲットをかじりつつも、すぐにお昼ごはんの時間。なにか買って屋外で食べようかという話も出たけど、広めの公園に行こうにもカーシェアは空いていない。結局地元の中華屋さんに行くことに(なるべく密でないお店を選んだ)。野菜と鶏のラーメンを美味しくいただく。
食後にコーヒーを飲もうかということになり、テラス席のあるカフェに。カフェラテを頼む。暑くも寒くもなく、すこし涼しいくらい。良い季節。スマホをしようかと思ったけれど、せっかくなので本でも読みたいと思い、近くの書店に買いに行く。お会計をしてくれたのは、見慣れない素敵な店員さん。お会計が済んで一拍の沈黙のうち、「このお店長いんですか?」、「選書とかも担当してるんですか?」などと色々聞いてみた。わたしはこの本屋さんがとても好きで、これまでも2人ぐらいにお店のことを質問してみたことがある。だけどこの初めて話す店員さんにしてみれば、意図を掴みかねて「?」となっているだろう。でもとてもにこやかに対応してくださる方で、それはわたしが客だからで、話しながら「これ客観的に見たらナンパじゃん?」と思い至る(別にナンパ自体はわるいことではないけれど)。あまり負担をおかけしてはいけないので、そこそこで引き上げた。その「客観的に見たらナンパかもと思った」話をカフェの席に戻って夫にしていると、なんだか不機嫌に聞き返してきたので、アレ、店員さんが男性だと思って嫉妬してる?と思った。けれど確認するとまったくそんなことはなかったらしく、わたしが繊細さんとして高いと思っている「察する」スキルもけっこう当てにならないなと思う。ちなみに素敵な店員さんは、ちょっと石橋静河さん(「大豆田とわ子〜」で松田龍平を落としにかかっていた女性役の俳優さん)ぽい雰囲気のある方。あれでにこやかにしてたらぜったいモテるわ〜と思った。

カフェの席に戻り、買ってきた山崎ナオコーラの小説を読む。お、面白い。ていうかすごいっていうか新しい。
最近夫と「ベランダにガーデンテーブルとか置きたいね」と話していたのだけど、今の良い季節こそベランダで過ごすの最高じゃんと言い合い、ほんとに買う気になってきてカフェでリサーチ。天然木のものでもけっこう手頃な値段のがあるんだな。ベランダでサイズ感を見て買おうかという話に。
家に戻ってきて、ガーデンテーブル選びに目処がついたので、ごろごろタイム。

山崎ナオコーラの『鞠子は素敵な役立たず』を読み進める。タイトルからして惹かれる。(アルバイトをしているけれど)主婦を志向・自認している鞠子と、銀行員の小太郎の夫婦の物語なのだけど、鞠子は体面よりも自分の本音を大事にしていて、(小太郎の母とは違い)自分が稼がないことに後ろめたさを持っていないよう。わたしも今あまり稼ぎがなく、後ろめたさが全くないとは言い難いのでとても勇気づけられる。
近ごろわたしが関心を持っているのが、「会社勤めでばりばり働き、たくさん消費する」のを目指すのではない、ムリのない幸せな生き方・働き方。そういう本で読みたいものはいくつもあるんだけど、「まずはノンフィクションよりフィクションからの方が入りやすいかも?」と思って選んだ。フセンを貼ったり線を引いたりして読んでいる。普段からノンフィクションの本では線を引いたり書き込んだりして読んでいるけれど、小説では異例。
読み始めの感想ではあるが、この本は小説というより、ストーリー仕立ての「これからの生き方についての提言、または応援歌」ではないかと思う。『人のセックスを笑うな』とは書き方が全然違うと、わたしには思える。そして扉にある山崎ナオコーラのプロフィール文にシビれる。なにこれ!(良い意味で)

夕食は主に夫がつくったごはん。美味しかった。洗い物は主にわたしがやった。
料理をしながら、夫に仕事のことをすこし聞いてもらう。カウンセリングの先生はこれまでより専門性や責任の低い仕事での会社勤め(正社員にこだわらず)を勧めていること、わたしは会社勤めをする自信がないしイヤになってしまっていること、クラウドソーシングを受けることを模索していることなど。そもそも今は仕事についてあまり考えないことを勧められてもいるのだけど、、ということも。夫は、具体的な求職のことを考えるんじゃなく、条件は置いておいてほんとにやりたいことを考えてみるんだったら思い詰めることにはならないんじゃないかと言ってくれる。そうかも。そのとき思い浮かんだ「やりたいこと」は、理念に賛同できるメディアでライティング(書く、取材するなど)の仕事をすることかなと考えた。

夕食後、「今月の目標なににしようかなあ」とつぶやく。いつも決めているわけではないけれど、今、やるべきこと・やりたいことが進んでおらず、ちょっと方針を定めたくなった。同じリビングにいた夫に「こうでなきゃって思ってること多そうだよね」と言われる。そうかもしれない。そして今は先生から、〇〇すべきとあまり考えない方がいいとアドバイスをもらっていたのだった。「今月のテーマ」くらいのゆるさで、ひとまず「家を整える」をやりたいなあと思う。最低限のやるべきことをやりつつ。
手帳に今月のテーマを書き、昨日・今日の体調を記録する。新しい薬を飲み始めたのもあり、体調の記録を一覧できるかたちで付けようと思い、やはり手帳がいいかもと思ったので。

もう午後10時過ぎ。夫にそろそろ寝る準備に入っていった方がいいんじゃないと言われる。そうなんだよその通り。だけどまだこうやって綴ったり、自分の時間をたのしみたい気持ちとのジレンマ。
寝る前に、"カニを数える"という夫考案のゲームをする。
最近仕事でシンドそうだった夫だけど、今日は一日屈託のないように見えて、すこしほっとする。


illustration by 高槻さん
可愛いイラストありがとうございます✨



読んでくださってありがとうございます!