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#018 一発で虜 バルネ・ウィラン『ワイルド・ドッグス・オブ・ルヴェンゾリ』

寺島靖国が著書で「いい音、いい演奏、いい曲、の三段跳び盤」と紹介しているこれを店頭で見た時には、本当にうれしかったなぁ。今は亡き津田沼のディスクユニオン。高校生の時。

聴いてみるとその通りで、一発で虜になりました。

でも、歳を経て聞いてくると、ストレートなジャズ的なビートは割と少なくて、ポップス的なビートもたくさん使われている。そういう意味でも、当時の自分のハートを、多方向からガシッとわしづかみしたんでしょうね。

バルネ・ウィランも、長い音楽歴があり、いろんな音楽に挑戦して、その旅がひと段落した後だったということを知る。そこで「最終的には、どんな形でも、俺のアドリブがあれば、俺の音楽」というところに落ち着いたのかもしれない。そして、数々の晩年の名演を残すのだ。

一曲だけ挙げるなら「バイ・ザ・レイク」。本当に美しい。

プレミアム価格が付いてますが、根気強く待てば2000円前後の適正価格で見つかりますよ。


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