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【音楽のススメ】#2 2020年檸の音楽TOP10

こんばんは。

今年ももう終わりますね。
まず、2020年もここに置いたいくつかの記事を見てくれた方、本当にありがとうございました。そしてこれからもいつでも覗きに来ていただけたらこの上なく嬉しいです。来年もよろしくお願い致します。



さて、僕自身、毎年末にその年に自分が聴いた数多くの音楽の中を整理し、ランキングを作ってTwitterで載せるということをやっているのですが、今回はそれをこちらのブログの方でやってみたいと思います。そしてこの記事をもって今年の締めとさせていただこうと思います。


嬉しいことに、記事で紹介した曲を聴いてくれる方が少なからずいるようです。今まで音楽関連以外にもいくつかの記事を書いてきましたが、アクセス数を見ると、【音楽のススメ】の#1の古川本舗さんの紹介記事のアクセス数が断トツで1番多いです。多くの方に自分の好きなものの紹介を見ていただくこと、そしてそれを同じように好きになってもらえるということは自分にとってとても有難いことです。


今回は特定のアーティストの紹介ではなく、単に自分が2020年に聴いた曲の中で印象に残った曲をランキング形式で発表する形です。何曲紹介するか迷いましたが、絞りに絞って10曲にしました。しかし、この10曲以外にもたくさん聴いていただきたい曲があります。なので、今回紹介する10曲以外は曲名のみ、Twitterの方で画像として上げさせていただくので良かったらTwitterの方もチェックしていただけたら幸いです。


〜注意点〜
★ランキングは個人的見解であり、言うまでもなく音楽の優劣を表すものではありません。どの曲、どのアーティストも本当に素晴らしく、自分にとってかけがえのないものです。音楽にランクをつけるなという声も上がるかもしれませんが、このランキングは可変的なものなのでご了承ください。言ってしまえば"紹介したい曲リスト"みたいなものです。
★"2020年"と書きましたが、あくまでも2020年に"自分が聴いた曲"です。2020年に"発表された曲"ではないので、流行物好きな方は注意してください。





では、TOP10の曲を紹介していきたいと思います!!

それぞれの曲にコメントを書いているので、もし気になる曲がありましたら、是非聴いてみてくださいね。




◎TOP10の紹介
10位:言葉の使い方が巧み。偉大なるバンドの偉大なる名曲
9位:衝動的かつ直球的なカッコよさが光る青い曲
8位:何もかもに疲れた深夜3時に聴きたくなるような曲
7位:タイアップでも全く落ちない、らしさ全開の曲
6位:異国感が漂う美しさ。安らぎと癒しを与えてくれる曲
5位:ザ・音楽。これぞ、"音を楽しむ"を体現した曲
4位:弱い人間の複雑な心情を見事に捉えた奥深く優しい曲
3位:まるで心が浄化されるよう。美しさと儚さが最大限に調和した曲
2位:言葉の美しさを音を使って際立たせた芸術的な曲
1位:どことなく漂う違和感と可愛さがたまらない中毒性MAXの曲









10. 東京/くるり
くるりという偉大なバンド自体は前から知っていましたが、しっかりと聴いたのは今年初めてでした。まだ有名な曲しか聴いたことがなく、この曲もその1つだと思うのですが、とても素晴らしい曲です。正直、捻くれた性格のもので、有名な曲とか代表曲とか人気曲を避ける傾向が僕にはあるのですが、この曲はそんな自分の悪い癖をすっ飛ばしてくれるくらいの名曲だと感じました。本当ににわかでしかないんですけど、くるりって歌詞の中での敬語の使い方がめちゃくちゃ上手いと思うんですよね。この曲の中でも、敬語が使われている部分とそうでない部分が絶妙に使い分けられています。それでいて歌詞がストレートでボーカルの方の歌い方とマッチしています。「相変わらず季節に敏感にいたい」というフレーズがお気に入りです。ちょうどこれからの季節、今まで出会った人との別れの時期に聴いたらたまらないでしょうね。







9. Girl meets NUMBER GIRL/きのこ帝国
この曲は今まであまり聴いてこなかったのですが、今年ドップリとハマりました。名前の通り、ナンバーガールというアーティストから影響を受けて作られた曲です。きのこ帝国は初期と後期でだいぶ曲の印象が違っていて、簡潔な表現をすると初期は暗く、後期は明るいです。どの時期の曲も本当に大好きなのですが、僕自身初期の曲を聴くことが割と多く、この曲も初期に含まれています。この曲に関していえば、暗いというよりはカッコイイ、潔い。そんな形容が当てはまると思います。きのこ帝国の良さは、全ての曲においてボーカルの佐藤さんの気持ちが真っ直ぐ伝わってくるというか本気感があるんですよね。人を外見で判断するのは良くないですが、あの美貌でこういう曲を作れてしまうギャップがたまらないです。「脳に青が刺さる」という表現がとても好きです。ちなみにだいぶ滞っていますが、今度の【音楽のススメ】では、古川本舗に続いて、きのこ帝国を紹介する予定です。お楽しみに!!








8. ドキュメント/サカナクション
この曲はいつも自分が落ち込んだり、悩んだり、苦しくなって疲れた時に聴いている曲です。そんな時に聴くと最初のギターの1音から泣きそうになってしまいます。好きになったのはだいぶ前ですが、そういう意味で今年は本当にお世話になった曲の1つです。なんというか、客観的視点から励ますような曲というよりはボーカルの山口さんの主観的視点が強めに出ている感じがして感動します。悩みとか苦しさとか自分の中の暗い部分を明るく照らしてくれるというよりは、それをそっと毛布の上に乗せてくれるような優しさがこの曲にはあります。歌詞でいうと「すぐに何かに負けて涙流す 君と僕は似てるな」というフレーズ、サウンドでいうと1番サビ後の間奏のキーボードがめちゃくちゃ好きです。







7. アカシア/BUMP OF CHICKEN
ポケモンスペシャルミュージックビデオのテーマソングとしてもお馴染みのこの曲。藤くんの結婚、そしてチャマの休止とタイミングが色々と重なった時にYouTubeに上がったのを聴きました。色んなニュースが10年来のファンからすると衝撃的で、最初は少なくとも聴くのが怖かったというか、この曲を聴いて自分は何を思うんだろう?という心配もあったのですが、、「あ、やっぱりこれからもBUMP大好きだわ」ってなりました。単純に歌詞もメロディも好みです。大好きです。「いつか君を見つけた時に 君に僕も見つけてもらったんだな」とかもうBUMPらしさ全開の歌詞。BUMPのすごいところはタイアップ先に対する絶妙な寄り方。考え過ぎかもしれませんが、サビの藤くんの高音がなんとなくピカチュウを連想させるんですよね。僕だけだったらすいません。でも、これも意図して作っているんじゃないか?と思わせるぐらい毎回毎回のタイアップ曲の作り方が本当に上手です。勿論、タイアップ曲以外にも名曲はたくさんあるので、今度BUMPも紹介できたらと思っています。また4人が揃った時、いつかライブで聴きたい曲です。









6. Good Morning EMMA Sympson feat. Ueno Madoka/古川本舗
前回記事にもしたように、僕は古川本舗さんの曲が大好きなのですが、この曲は今年になって初めてちゃんと聴いた曲でした。古川さんの曲はどの曲も美しいという形容がピッタリ当てはまるのですが、この曲の美しさはどこか異質な感じがあります。純粋に綺麗とも言えるのですが、ちょっと異国感のあるように聴こえます。一人きりの夜、日曜の朝、雨の日の帰り道。どれにも当てはまらないような雰囲気を感じます。あえていうならば、何の目的もなく落ち着きたい、ゆっくり癒されたい時に聴いていただきたい曲です。このボーカルの方の声が綺麗で好きなのですが、特に間奏中の鼻歌(?)が物凄く好きです。
そんな古川本舗さんは2015年から活動を休止していたのですが、この度5年ぶりに活動を再開されました!!これは僕にとって本当に嬉しいニュースです。今後の創作活動がとても楽しみです。前回の記事で興味を持っていただいた方がいれば、是非チェックしてみてくださいね。










5. 上海an/相対性理論
僕が思うこの曲の良さは何といっても「音」です。相対性理論の曲は僕が思うに、サウンドのクオリティが高いというか、中毒性のある音が多いのですが、この曲はその特徴が分かりやすく現れている気がします。メロディを構成する1つ1つの音が本当に聴いていて面白くて楽しいです。歌詞は相変わらずいい意味で謎めいていますが、その不思議さを光らせるような音。それに加えて、どこか幼さというか子供のような純粋さ、天真爛漫な様を感じるのがこの曲の大きな魅力です。ギターも打楽器もリコーダーっぽいものもとにかく音が楽しすぎる。まさに音楽という感じがします。もちろん、やくしまるさんの独特の可愛い声もこの曲にピッタリと合っています。曲は短いですが、何回でもリピートしてしまいたくなるような曲の1つです。是非聴いていただきたいです。










4. morning glow/BUMP OF CHICKEN
この曲は就活期によく聴いていた曲です。BUMP OF CHICKENは私がこの世で1番愛するアーティストなのですが、この曲を好きになったのは最近です。BUMPの曲って何度も何度も聞くうちに良さが分かるって曲が多いのですが、この曲もその1つでした。とにかく歌詞が良い。「迷っていたいだけでした お別れ言わせて 毎度お馴染みの理由で また延長 臆病な私に必要だったのは 小さな勇気じゃなくて 本当の恐怖」というフレーズは正に自分に向かって言われているような気になります。それ以外の部分も曲全体として歌詞が核心をついているというか、"自分"という存在にネガティブな印象を持っている人には聴いていただきたい1曲です。










3. アイル/haruka nakamura
この曲は今年自分が聴いた曲の中で間違いなく1番美しい曲です。もしかすると、今年に限らずの話かもしれません。そのぐらい"美しい"という形容がピタッと当てはまる曲だと思います。歌詞が日本語ではない上に、軽く探した限りでは公式なものとしてネット上に存在しません。しかし、曲が持つ優しく、かつ儚い雰囲気、そしてなんと言ってもMVが良すぎます。是非、この曲を聴くときは映像と一緒に味わっていただきたいです。以前、このブログの中でも勧めさせていただいた古川本舗さんの曲が好きな人はなんとなく好きな気がします。完全に私事ですが、こういうジャンルの音楽もこれから幅を広げていきたいと思っています。そういう風に思えたのもこの曲に出会えたことがかなり大きいです。言葉で表現するのは難しいですが、本当に多くの人に聴いていただきたいです。









2. 思想犯/ヨルシカ
今年の夏、ヨルシカが出したアルバム『盗作』に収録されている曲の1つです。「レプリカント」「盗作」「花に亡霊」など、他にも名曲があってたくさん聴いたのですが、個人的にはこの曲が1番気に入っています。この曲のポイントはなんといっても歌詞ではないでしょうか。最近、あまり歌詞を気にして曲を聴くことが減ったのですが、この曲は自然と言葉が入ってくる感じがします。「秋惜しむまま冬に落ちる」「入れ物もない両手で受けて」など俳句の表現がメロディと綺麗に調和しています。言葉自体が歌っているような感じがします。今までは俳句とか短歌とかそういうものに憧れはあるものの興味はありませんでした。しかし、自分が目指す「言葉の美しさ」の根本はきっと昔の歌人たちから生まれている部分も大きいんだろうなと、この曲を聴いたときに思いました。ということで、僕自身もこの曲に影響を受けて尾崎放哉の詩集を買ったのでした。
















1. 辰巳探偵/相対性理論
先述したとおり、今回のランキングは主観であることは勿論、その主観の中でも絶対的なものではなく、明日になったら変わっているようなものです。しかし、この曲に関しては、今年の自分の中では圧倒的1番です。毎年、自分は何か1つのアーティストに爆ハマりするのですが、そのアーティストが今年は相対性理論でした。その相対性理論というバンドにハマるきっかけとなった曲がこの曲です。一目惚れならぬ一耳惚れという感じで、初めて聴いた瞬間から衝撃でした。イントロのメロディから惚れました。今まで聴いたことがないようなサウンドなのに、どこか昭和チックというか懐かしさを感じる。そんでもって歌詞を追っていくと、ファンタジックというか懐かしさにも新しさにも当てはまらない不思議な言葉が並ぶ。「ん?どういう意味だ?」と謎めいた気分になっているところで「ウマシカと書いてばかなあなたを ねぇもしわたしが好きだと言っても 笑わないで おねがいおねがい」という可愛げのあるフレーズが飛び込んでくる。曲全体としては割とアップダウンなく平坦に進んでいきますが、最後に調が変わって「え?これどんなメロディで締まるの??」と期待が膨らんだところで、待ってましたと言わんばかりの、あのメロディ。ノスタルジックかつファンタジックで不思議な気分にさせられますが、その上どこか中毒性もあります。色々なギャップが楽しめる曲だと思います。相対性理論の曲の中では、おそらくメジャーな曲ではないと思うのですが、是非聴いていただきたいです。









以上です。長い間、お付き合いいただきありがとうございました。

自由に好き勝手に自己満で僕にとっての"2020年の曲"を紹介しましたが、たった1人でも、そしてたった1曲でも聴いてくれる人がいればとても嬉しいです。

初めにも書いた通り、これ以外に今年聴いた曲で印象に残ったものをTwitterの方で上げさせていただくので、そちらも確認していただけたらと思います。



僕自身、2021年はどのような音楽に出会えるのかとても楽しみです。
ここまで出会えた音楽も勿論、これからの音楽もとことん楽しんでいきたいと思います。
またいつか音楽を紹介する機会があると思うので、その時は良かったら覗いてみてくださいね。よろしくお願いします。








Twitter:檸 (@nei_monologue)


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Becca ClarkによるPixabayからの画像

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