【音楽のススメ】#4 2021年檸の音楽TOP10
こんばんは。檸です。
2021年ももう終わりますね。今年1年、皆さんどうでしたか?
個人的には社会人1年目ということもあり、毎日があっという間に過ぎてしまいました。楽しいこと、嬉しいこと、幸せを感じた瞬間もあれば、苦しいこと、怒ったこと、悩んだこともたくさんありました。
そんな中で、2021年も数多くの音楽に助けられました。
音楽はいつも裏切らない、ということを本当に実感しています。
特定の場面で感情を揺さぶられた曲だったり、いつどこで聞いても心に響く曲だったり。時には「この曲、なんで何回も聴いているはずなのに飽きずに聴けるんだろ...?」と不思議に思ったり。
やはり、僕にとって音楽は生活そのものになっています。
ということで、今年も毎年恒例(?)のこの企画をやらせていただきます!
〜2021年檸の音楽TOP10〜
昨年の記事も思いの外好評でしたし、自分にとっても「あぁ、この時はこんな曲聴いてたんだな〜」と記録として残せるので、やってよかったなぁと思っております。なので、今年のだいぶ早い段階からこの記事を書くことを決めていましたし、何なら早く書きたくて仕方ありませんでした(笑)なので、あくまでも自己満ですが、興味を持っていただけた曲がありましたら聴いていただけると嬉しいです!
(この記事の一番下にも載せておりますが、昨年2020年の記事にはこちらから飛べます。昨年のものも覗いてみていただけると嬉しいです。)
改めまして、このランキングは単に自分が2021年に聴いた曲の中で印象に残った曲をランキング形式で発表する形です。ここで紹介する10曲以外にもたくさん聴いていただきたい曲がありますので、Twitter(@nei_monologue)の方で今回紹介する10曲以外は曲名のみ、画像として上げさせていただきます。良かったらそちらの方もチェックしてください!
〜注意点〜
★ランキングは個人的見解であり、言うまでもなく音楽の優劣を表すものではありません。どの曲、どのアーティストも本当に素晴らしく、自分にとってかけがえのないものです。音楽にランクをつけるなという声も上がるかもしれませんが、このランキングは可変的なものなのでご了承ください。言ってしまえば"紹介したい曲リスト"みたいなものです。
★以下の紹介文は、あくまでも"個人的な感想"として捉えてください。ただ普段から人と比べて音楽を集中して聴いているというだけで、決して音楽経験が豊かであるわけではありません。理論的な知識も皆無です。なので、間違ったことを言ってしまっているかもしれませんが、そこは見逃していただくか、優しく指摘していただけると幸いです。
★"2021年"と書きましたが、あくまでも2021年に"自分が聴いた曲"です。2021年に"発表された曲"ではないので、流行物好きな方は注意してください。
では...!長くなると思いますが、早速10位から紹介させていただきます!!
(画像に曲のリンクを貼り付けています。YouTubeのものも載せています。)
10.夕暮れの鳥/神聖かまってちゃん
この曲は、タイトルとジャケットに妙に惹かれたことがきっかけで聴き始めた曲です。イントロから何とも言えない不気味さが漂っていますが、曲が進むにつれて、その不気味さに少しずつ明るい光がさしていき、最終的には荘厳で神秘的な雰囲気が現れます。曲の進行における雰囲気の変化と、光が発散されたような最後のフェーズが何ともたまらない一曲です。
神聖かまってちゃんというアーティストは存在だけしか知らなかったのですが、この曲には恐らく他のアーティストには演奏できないであろう、独特な良さがあると思います。【YouTubeはこちら】
9.踊/Ado
基本的に流行りの曲を聴くのはあまり好きではないのですが、悔しいことにこの曲にはまんまとハマってしまいました…。ハマらざるをえませんでした。基本的に女性ボーカルについては、透明感や素朴さがある声が好みですが、Adoさんの声はまさしく例外的に好きです。音域、歌い方、表現の幅が全てにおいて広い。美しいというよりは、カッコいいという印象ですが、そのカッコよさがこの曲のメロディやサウンドと見事に合致していると思います。『うっせぇわ』に比べると、音の数も多く、ガチャガチャした感じがあるので、1度ハマったらもう何回もリピートしてしまいます。こういうガチャガチャした曲は、細かい部分を模索する楽しさもあるので、同じフレーズの音やリズムを何回も聴き直して、なんでこの曲がこんなに気持ちいいのかを探求することも多々ありました(笑)。聴くだけでなく、歌うときもめちゃくちゃ気持ち良くなれる曲です。【YouTubeはこちら】
8.春泥棒/ヨルシカ
この曲も今年大ブレイクした曲ですね。ヨルシカはだいぶ前から好きなアーティストで、アルバムを買うこともあったのですが、この曲については、当初リリースされたタイミングでは聴いていませんでした。(理由は簡単。流行りの曲を聞くのが(以下略)。)ただ、YouTubeの広告で一時期この曲がやたら流れるのを聴いて、もうこれは思い切って聴いてみようと思い、何ヶ月後かに初めてフルでちゃんと聴くことができました。その時に、あぁこの曲は間違いなくもっと早く聴いておくべき曲だったなぁ、、と強く後悔しました。そのぐらい良かった。言葉で表すことができないくらい綺麗で美しい曲で、相変わらずその雰囲気がボーカルのsuisさんの声にめちゃくちゃ合っています。そして、ヨルシカ特有の言葉の語呂の心地よさも味わえます。
この曲に関わらずですが、和歌の名残が感じられる歌詞というのはある種大きな発明だったように思えます。個人的に好きなのが、「愛を歌えば言葉足らず 踏む韻さえ億劫 花開いた今を言葉如きが語れるものか」というフレーズです。冗談抜きで、この部分だけ何回も何回も繰り返し聴いたこともありました。もっと言うと、「愛を歌えば〜〜」の”愛”の部分のsuisさんの声の入り方がたまらなく好きです。きっとヨルシカファンなら分かってくれるでしょう(笑)。
さらに素敵なのは、曲だけでなくMVです。綺麗なメロディ、歌声にこの映像はもうズルイ!と思うぐらいに素敵です。知っている人が多い曲だとは思いますが、初めて聴く方はMVと一緒に曲を聴いていただけるとより味わえるかと思います。【YouTubeはこちら】
7.君が思い出になる前に/スピッツ
日本を代表するロックバンド、スピッツの曲がここでランクインします。今年1年、自分の音楽観の発展の中の1つとして「スピッツの偉大さに気づき始めた」ということがあります。もちろん、今までもいくつかの曲は聴いていましたし、幅広い層に人気があることも理解していましたが、本当の意味での偉大さを実感したのは今年が初めてでした。しかし、それもきっとまだ実感できている部分はほんの数%でしかなく、彼らの魅力というのは知識や経験で語れないほど奥深いものなのだと思います。
この曲もスピッツの中ではメジャーな曲だと思いますが、恥ずかしながら今年初めて聴きました。サビがとにかく好きです。草野さんの声って、めちゃくちゃ聴きやすいんですよね。他のアーティストにはない唯一無二の声と歌い方は本当に心地よく感じます。言うまでもありませんが、歌詞もとても素敵で、「子供の目で僕を困らせて」とか「君の耳と鼻の形が愛しい」といったフレーズには文学的な愛情が感じられます。
余談ですが、この曲を知ったのは、当時仲が良かった大学の同級生の女の子に紹介してもらったことがきっかけで、実際その何ヶ月後に遊んだ時に、車の中でこの曲を流して一緒に口遊んだのはとても幸せな思い出です。【YouTubeはこちら】
6.overture/リーガルリリー
この曲はなんと11月の終わり頃に初めて聴いた曲です。正直、聴くタイミングがもう少し早ければもっと上位に入ったかなと思います。まだ聴き始めて間もないですが、毎日のように聴いているし、1日の大半の時間頭の中にこの曲が流れていると言っても過言ではありません。それぐらいハマっています。
この曲の好きなところは、素朴なメロディと言葉の表現の部分です。メロディに関しては、特に緩急がある訳でもないし、テンポも一定に進んでいくので、とても落ち着く感じがします。でもその中でもちゃんと耳が気持ちよくなる要素もあって、例えば「最高にロックだった」というフレーズの”だった”の部分の音の下がり方が1番と2番で微妙に違ったりする部分は、細かいですけれどこの曲の中毒性の一要素になると思います。また、言葉の表現についてですが、個人的にあんまり今まで見たことないようなタイプの歌詞だという印象で、言葉の組み合わせ方がとても面白いと思います。メロディが落ち着いていて少し温かみを感じる一方、歌詞はどこか冷たさや切なさを帯びていて、このギャップもたまりません。中でも1番のお気に入りが「ペットボトルのキャップをしめて僕ときみが生きている」というフレーズです。普段の生活の中でペットボトルのキャップをしめた瞬間に、ああ僕ときみは生きているんだなぁ、と思うことは余程ありませんが、だからこそこういった表現を曲の中で使ってくるところは感性がすごいと思います。また、このフレーズはフルの歌詞を見ると、少し違った印象を受けると思うので、興味のある方は是非聴いてみてください。【YouTubeはこちら】
5.銀河鉄道の夜/GOING STEADY
この曲を初めて聴いたのは、羊文学というアーティストのカバーバージョンでした。今年は羊文学にめちゃくちゃハマってしまって、色々な曲を漁っているうちに、この曲に辿り着いたのがきっかけでした。初めて聴いた時は、単純にメロディが綺麗だとかサビでの盛り上がりが良いなとか、割と表面的な部分にしか目が行かなかったのですが、この曲の魅力はなんといっても歌詞です。これこそ、まさに文学的で世界観がしっかりと現れていて、情景も浮かぶし、その歌詞の意味だけでなく、音韻的な気持ち良さもある。”歌詞”という面だけで言えば、今年最も衝撃を受けた曲だったかもしれません。歌詞に共感したりとか、励まされたりとか、救われたりとか、そういった経験をすることは今まで多々ありましたが、そういった私情を抜きにして、ここまで感動できた歌詞はなかなか出会うことがありません。フルで歌詞を見て曲を聴いていただきたい、ということを前提にして、あえて抜き出しますが、「空水色オーロラ 蜂蜜に濡れた月」というフレーズにはもう鳥肌が立つほど感動しました。なんて綺麗な表現なんだろうと。
おそらく、そこまでメジャーな曲ではないとは思いますが、間違いなく今後語り継がれるレベルの曲だと思います。【YouTubeはこちら】
4.ワンルーム・シーサイド・ステップ/DAOKO
この曲はここまで紹介した曲とはだいぶ毛色が異なっています。一言で言うなれば、まさに”お洒落”な曲です。そのお洒落さは、聴いているだけで優越感に浸れるような心地さえします。身体が自然とステップを踏んでしまうような浮遊感があり、歌詞とか表現というよりは、単純に音で楽しむことができる中毒性満載の曲です。その音のどの部分をとるかで色々な楽しみ方ができるというのもこの曲の大きな魅力です。例えば、ベースの音に集中してみると、そんなに難しいことはしておらず、基本的には一定のリズムで鳴っているだけですが、逆にそれがとても心地よかったり。あるいは、ドラムに耳を傾けてみると、サビに入る前の整然とした連打とかは自然だけど気持ち良かったり。割と細かい話になりますが、個人的に特に好きなのが、ラストのサビに入る前の3回繰り返す楽器の音とリズムがもう本当にたまらなく好きで、この曲を聴くたびにそこの部分だけ何回も繰り返してしまいます。この曲に関しても、DAOKOさんの可愛げのある声がベストマッチで、あまり他のボーカリストが歌っているイメージはつきません。
ちょっと嬉しい出来事があった日とか、逆にもう全てがどうでもよくなった日の夜の帰り道に聴くとより雰囲気が出るかもしれません。【YouTubeはこちら】
3.猫になりたい/スピッツ
先ほど紹介したスピッツの曲がここでもランクイン。この曲は今年初めて聴いたわけではなく、おそらく結構昔に何回か耳にしたことがあったような気がします。特に、サビのメロディはとても耳に残る感じがあって、お気に入りとして聴くようになった現在も、この曲のサビはとても大好きです。優しくて温かくて、でもどこか悲しげな雰囲気もあって、それが”猫”という動物の性に合っている感じがして面白いです。
そしてやっぱり言葉もとても詩的で、特にサビの「猫になりたい 言葉ははかない」という言葉の並列はとても印象的です。一見関連性のない2つの事象ですが、このように並べてみると、猫特有の自由さと言葉の持つ儚さが見事に絡んでいるような気がして、奥ゆかしさが感じられます。また、音楽的な要素に着目すると、イントロのメロディを曲の中盤では一切使わずにアウトロで持ってくるところもとても好きです。
猫という動物を溺愛するようになったのも割と最近のことなので、そういった意味でもこの曲は自分にとってかなり大切なものになっています。猫好きな人には是非聴いていただきたい一曲です。【YouTubeはこちら】
2.わたしは人類/やくしまるえつこ
ここまで2021年にハマった音楽を紹介してきましたが、この曲に関しては、もう音楽という枠を飛び越えています。まさに『芸術』と呼ぶのに相応しい作品です。というのは、なんとこの曲、バイオテクノロジーを駆使して製作された曲なんです。微生物の塩基配列を元に作曲をして、その曲をDNAに変換して微生物に組み込む…といったような素人にはさっぱりな背景があります。これは、もちろん世界初の試みということで、世界最大規模のメディアアートの祭典である「アルス・エレクトロニカ」で受賞されたほどです。今まで聴いてきた音楽とはスケールが全く違っていて、こんなこともできてしまうのか、と感動した記憶があります。
世界観が完全に出来上がっているので、正直好みは大きく別れると思います。自分も最初に1回聴いただけでは良さがあまり分かりませんでしたが、回数を重ねるごとにどんどん作品の中に没頭していく感覚が出てきました。おそらく今年一番聴いた曲であるかもしれません。
昨年は相対性理論というバンドとそのボーカルであるやくしまるえつこの楽曲にどハマりしましたが、今年もそのブームは全く過ぎませんでした。むしろ聴けば聴くほど、ポップなメロディ、面白い音作り、可愛らしい声や言葉で色づく世界観にハマってしまって、どんどん探求したくなりました。この曲にもそういった魅力が感じられます。【YouTubeはこちら】
1.ソーダ水/羊文学
栄えある第1位の曲は、羊文学の『ソーダ水』でした!
先述した通り、今年は羊文学というアーティストに物凄いハマったのですが、この曲はそんなハマりたての頃に聴いた曲です。初めて聴いた時のことは未だに覚えています。イントロはドラム1本の音で始まり、その後に続くメロディには言葉で形容し難いような浮遊感や不思議さが感じられます。そしてボーカルの塩塚さん特有の歌い方と声。この方の表現力は物凄いものだと思います。高音は透明感があるし、一方で低音はしっかり力強さがあります。細かな音程のズラし方とかも聴いていてとても心地よく、特にラストのサビの「ソーダ水 片手に」の部分は何回聴いても耳が震えるぐらい最高です。テンポ自体は一定だし、曲の上がり下がりもそんなに激しくない曲ですが、同じように進んでいくメロディでも全然飽きることなく聴くことができます。
そして、この曲の凄いところは音だけでなく、言葉も同じです。「僕らの部屋は井戸の中浮かぶ小舟だ 波を打つきみの息の根は 新しい飛行機雲だ」というフレーズだったりとか、タイトルの”ソーダ水”という単語が最後の最後に1つだけ出てくるところとか、個人的には惹かれるものがあります。言葉の表現と曲の独特な雰囲気が綺麗に合わさっているところも大きな魅力の1つです。
羊文学というアーティストは、現在もとても注目されていて、これからどんどん活動の場を広げていくと思われます。もし今後、羊文学の音楽に触れる機会があったら、是非この曲も聴いていただきたいです!【YouTubeはこちら】
さて、今年も大好きな曲を好き勝手に紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?ブログを続けているにも関わらず、語彙力が備わらない故に、同じような表現を何回も使ってしまいましたが、もし1曲でも興味を持っていただけるものがありましたらとても嬉しいです。そして、冒頭に申し上げたように、惜しくもTOP10にランクインしなかった曲はTwitterの方で紹介させていただきます。もし他の曲も知りたいと思っていただける方がいましたら、この記事の下にTwitterのリンクを貼っているので、是非チェックしてみてくださいね!
2021年は今まで以上に数多くの素敵な音楽に出会えました。特に今年は意識的に色々な音楽を模索した年でもあったので、少し自分の中の音楽の好みも広がったように思います。
少しずつライブができる環境になりつつある中で、ヨルシカ、サカナクションのライブに参戦することもできました。来年2月にはBUMP OF CHICKENのライブにも参戦します。
上にも書いた通り、流行りの曲は聴かない!という姿勢は今年も崩すことは出来ませんでしたが、もっと自分の音楽の幅を広げるために、来年こそは変な拘りを持たずに、もっと純粋に音楽を楽しんでいきたいと思います。
2022年もどんな音楽に巡り合えるのか、本当に楽しみで仕方ありません。
同じ音楽愛好家として、皆さんの音楽ライフが充実することも心から願っております!
Twitter:檸(@nei_monologue)
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