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Figmaのスマホ設計手法 ③

4. Frame-2の要素の間に余白を挿入

構造

Frame-1

 - fix 要素

 - Frame-2(Auto layout)

   - $spacing

   - 要素1

   - $spacing

   - 要素2

   - $spacing

解説

まず、FigmaのAuto layoutの問題点について考えてみましょう。1番の問題点は、間隔ごとに個別の値を設定できないということです。

そこで、解決策としてFrame-2のSpacing betweenで縦方向の間隔を作ることを禁止し、新たに$spacingというオブジェクトを挿入します。

これによって、間隔ごとに個別の値を設定できます。また、次のメリットも得られます。

  • 間隔の種類を限定できるため、統一感を持てる

  • 見ただけで間隔の種類を特定できる

ちなみに、この話はFrame-2の子要素に対してのもので、それより深い要素のまとまりに対しては考えていません。それらの深い要素のまとまりについては、自由にPadding around, Spacing between, $spacingを使っても良いこととします。

$spacing とは

間隔を作るための$spacingですが、これは$spacingという名前のVarisntsです。

Variantsには、上の画像のように2つのPropertyを設定します。

  • height

    • 値はsmall, medium, large...と、高さによって設定

    • それぞれFIllの色を変え、テキストをつけると分かりやすいです。

  • color

    • 値はon とoffの2種類

    • offの時はFillを透明に設定


Spacing Manager pluginで表示、非表示切り替え

先ほどのVariantsのcolorをon, offすることで、$spacingごとに表示、非表示は切り替えることができます。ただ、全ての$spacingを1つ1つ変えることは面倒なため、Spacing Manager pluginを利用します。

このプラグインを利用すると、Frame/Pageごとに「$spacing」という名前のオブジェクトを非表示、表示できます。

現在は次のように運用しています。

  • colorのon, offは一時的な検証にのみに使い、デフォルトはon

  • 全体変更したい場合はSpacing Managerで行う

Spacers pluginを使わない理由

$spacingと似たような要素を作ることができる、Spacersというプラグインがあります。ただし、以下のデメリットが存在するため、Variantsであえて自作しています。

  • 間隔の色をHeightごとに変えられない

  • 書き込むテキストを自由に変更できない

  • 間隔のデザインを一度に変更できない


5. 末尾にfooter-space Variantsを挿入する

構造

Frame-1

 - fix 要素

 - Frame-2(Auto layout)

   - $spacing

   - 要素1

   - $spacing

   - 要素2

   - $spacing footer-space

解説

少し話が変わってPrototypeについて考えます。

PrototypeのVertical scrollは、要素があるところまでしか下にスクロールできません。よって、スクロール要素がfix要素に隠れてしまうというものがあります。

例えば右上の画像のようなレイアウトを作った場合、Prototypeで最後までスクロールしようとしても赤いテキストはbottom navigationに隠れてしまいます。

要素の少し下までFrame-2を伸ばせば良いのですが、毎回それを手動で行うのは面倒です。また、今回はFrame-2のheight: hug contentsにしてしまっているので伸ばせません。

解決策としては末尾用の$spacingを挿入します。

footer-spaceの詳細

  • Height: (下にあるfix要素) + (fix要素の上に持ちたい余白の大きさ)

このfooter-spaceを左上の画像のように、Frame-2の最後に入れます。
こうすることで、右上の画像のようにFrame-2が伸び、最後の赤いテキストを表示し、余白も持つことができます。

注意として、Frame-2がFrame-3をはみ出さない限りは、footer-spaceを入れる必要はありません。むしろ、footer-spaceを追加することで、予期しないVertical scrollが起きる可能性があります。

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Yusui Hoshino
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