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Go To トラブル

~皆様は、いつまでも心に残ってる旅行ってありますか?~


修学旅行
家族旅行
新婚旅行など
いろんな旅行がありますよね。


旅行は日常を忘れて
様々な新たな出会いがあります。


その中で
普段体験できないようなことが起きて
忘れられない出来事になることもありますよね。


今日は、そんな私が体験した
今も忘れられない心に残った旅行について
お話ししたいと思います。


皆様、どうかお付き合いいただけないでしょうか?





『青空』(父が亡くなった時のことが書かれてます。)
の数ヶ月後のことです。


落ち込む私と弟に対して
ゴリラさん(ゴリラになりたい友達)
カズマくん(とても元気な友達)
が旅行を提案してくれました。

※2人は、父の死因を知らないです。



私は、旅行の気分にはなれない
せっかく誘ってくれた2人に
冷たい態度で断りました。


しかし、何度も何度も誘ってくるので
根負けして仕方なく
私と弟は行くことにしました。


ゴリラさんの車に乗り
行き先は教えてくれませんでした。


まず、コンビニに寄りました。


ゴリラさんが
「君達!何でもいいから選びなさい、今日は俺の奢りだ!」
と言ってきました。


私は「何もいらない」
ぶっきらぼうに答えました。


すると、ゴリラさんとカズマくんが
「モンキーパンツくん、君は今
このお菓子を見たね?」

と言って、私が視線を向けたお菓子全てを
買い物カゴに入れていきました。

(弟にも全く同じことをしてました。)


買い物カゴの中身は
溢れるほどの量になりました。


会計を済まして
車の中に買ったお菓子を入れると
量が多すぎて
私達の座る席がほぼ埋まってしまいました。



私達は仕方なく買ってもらった
お菓子を少しずつ食べました。


弟は少し笑っていました。


そして、
車を走らせてガソリンスタンドで給油して
高速道路に乗りました。


車内ではゴリラさんとカズマくんが
無理矢理、話題を作ったり
ノリノリの音楽をかけたりして
とにかく沈黙を作らないようにしてました。


1時間ちょっと高速道路に乗っていると
料金所に着きました。


ゴリラさんがお金を払おうとすると
なぜか焦りだします。


どうやら
ガソリンスタンドで給油中
財布を車の屋根に乗せていたそうで
そのまま走ってしまったそうです。


慌ててガソリンスタンドに電話して
財布があることを確認し
引き返すことにしました。


また1時間かけて戻ります。
そして、財布をお返ししてもらい
また同じ道を1時間かけて走ります。


カズマくんはゴリラさんに
怒っていましたが
そのやり取りを見て
私は少し笑いました。


向かう先は東北らしく
雪が積もってるということで
スリップしないように
カズマくんが
タイヤにチェーンをつけることになりました。


私達は「寒いから中で待ってろ」
カズマくんに言われて
車内で待つことにしました。


ところが
いつまで経っても終わりません。


ようやく「終わったぞ。」
誇らしげにカズマくんが言いました。


すると、
通りがかりの親切なオジサンが
カズマくんが
チェーンをつけているのを見て
「この車なら後輪じゃなくて前輪にチェーン付けなくちゃダメだよ。」
教えてくれました。


また、チェーンを外して
みんなでオジサンと一緒に
チェーンをつけ直しました。


オジサンにコンビニで買った
大量のお菓子をお礼に渡しました。


思わぬところで
お菓子が役に立って
弟と私は、笑いました。




そして、なんだかんだありながらも
ようやく旅館の駐車場に着きました。


本当は色々と
観光するつもりだったそうですが
あまりにもトラブルが多すぎて
もう夕方になってしまったので
旅館でゆっくりするだけにしました。


「ここまで来れば、もう大丈夫だろ。」
とゴリラさんが言って車のドアを閉めようとします。


ところがドアが



バイ~~~ンっと
跳ね返りなぜか閉まらなくなってしまいました。


ゴリラさんは何度も何度も
ドアを閉めようとします。

その度にドアが
バイ~~~ンと跳ね返りました。


私と弟は爆笑しました。


ゴリラさんが色々と試行錯誤し
ようやく閉まるようになりました。





そして、旅館に入りました。


私と弟はびっくりしました。


2人が予約してくれた旅館は
豪華な高級旅館だったのです。


入ってすぐ鯉が泳いでたり
シャンデリアみたいなものが
ぶら下がっていたり
とにかくエントランスから広すぎて
度肝を抜かれました。


カズマくん
予約してくれていたようで
誇らしげにチェックインしに行きます。


カズマくん、ゴリラさん
ありがとうな!!


本当にすげーよ!!


私と弟は、どんどんテンションが
上がっていきました。








しかし、
いつまで経っても
カズマくんが受付で話しています。


もしやと思って
私達はカズマくんに「どうした?」
聞きました。


カズマくんは
「間違えなく予約はしている」
言うのです。


ところが受付の方は
予約の名前が見つからない
焦っています。


なんで名前がないんだ?
私達は不思議に思っていました。


すると、

「ありました!」
受付の方が嬉しそうに言いました。



「ご予約は当館ではなく
別館でされてますね。
そちらから出て坂道を下っていただくと
右側に


ちぃ~さな、ちぃ~さな



建物がありますので
そちらで受付をされてください。」






私達は言われるがままに向かうと
本当にちぃ~さな、ちぃ~さな建物があって
受付をすると確かに
ここの予約をされていました。


さっきの
豪華な高級旅館を見た後だったので
フェラーリを見た後のママチャリの気分でした。



でも私達4人は
ちぃ~さな、ちぃ~さな旅館を見て
今日1番の大笑いをしました。






父が亡くなった後
色んな人達に冷たくして
みんな私のそばを離れていきましたが
ゴリラさんやカズマくん
または私の記事に登場する人達は
どんな私でも受け入れてくれて
ずっと友達でいてくれました。


本当に感謝しかありません。

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