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カナダのMarket Gardenarから学ぶ生産性を上げるチーム作りとは?

When you talk, you are only repeating what you already know.
But if you listen ,you may learn something new.
-Dalai Lama 

 今は「生産性を上げるためには?」という議論が盛んです。解決策として個人のレベルでいえば、「退社時間を決める」や「to do リスト」を作るなどがよく見られます。企業でいえばアウトソーシングしたりデジタル化したり移民を受け入れたりといった事が行われています。
 しかし、これらは「短期的視点」で生産性を上げる方法です。
 これから紹介するチーム作りとは長期的視点で生産性を高める事が出来る物です。 それでは集団の生産性を上げていく5つのポイントを紹介してきます。

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1)Host a team building day to start the year.
   シーズンの最初にチーム作りの為の日を設ける

JMはシーズンの最初の18日間はチームビルディングに使います。この期間にミニゴルフやスポーツ、コミュニケーションのレクリエーションや飲み会などをチーム全員で行いお互いがどんな人物なのかを知る機会を作っています。この時に大切にする5つのポイントは下の5つになります。

・The team gets to know each other.
 お互いを知る
・Makes your crew feel valued.
  メンバーにチームの価値を感じさせる
・Creates a fun culture.
   楽しい慣習を作っていく。
・Encourages Teamwork.
   チームワークを奨励する。
・Develops communication and collaboration.
  コミュニケーションを発展させ協力させる。

この機会を作るからこそ前よりもお互いを信用する潤滑油が出来、仕事の生産性も上がる事につながっていくのです。

2)Involve your crew in the big picture plan.
   具体的な計画を図でチームメンバーに伝える

 毎週月曜日に1週間に行う作業や理由、チーム全体の動きなどの計画をプロジェクターなどを使って示す事により、全員の理解度を上げる。そして、ホワイトボードに各エリア、作物などに分けて整理していく。チーム全員がホワイトボードを使って自分の担当する仕事を書き出して整理していくことで作業効率も向上しチーム全体での自分の役割も確認出来る。

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3)Program check-ins.
   問題が発生していないかチェックするタイミングを設ける

 会議を開けばコミュニケーションが取れているわけはありません。それぞれの会議に目的を持ちスピーディーにミーティングを行う事でチーム全体のトラブルを防ぎ且つ時間をうまく活用したミーティング3つを紹介します。

 1.朝のミーティング(10分以内)
目的
毎朝チーム全員の体調と作業スケジュール確認。
・挨拶をしてみんなに体調などを確認する。
・一日の作業計画をホワイトボードなどで確認してから仕事する。
・決して遅れない!全員の作業がストップするから。

2.週一のミーティング(一人5分以内)
目的
問題や改善点、ひらめいた事などを一人一人が5分以内にまとめて発表する場。
このミーティングでは3つのカテゴリーに分けられている。
①Rose
良かった点や成果
②Thorn
チャレンジした事、や問題点やサポートが必要な事
③Bub
思いついた事やもっと知りたいと思っている事

この3つの質問について一人5分以内に共有して、日々のストレスやアイディアを共有することによってチーム全体での作業改善を行いストレスを出来るだけなくしと効率を上げます。

3.1対1のミーティング(30分以内)
目的
1体1のミーティングを設ける事によって個々人が抱える問題が大きくなる前に解決する。
・チームメンバーにフィードバックさせる機会を設ける
・問題が大きくなる前に現在抱える問題やストレスを聞き出す
・チームメンバーに日々の業務等について感謝する

このミーティングは100%プライベート空間で、話した内容は他言しない事やメンバーの意見(それが聞きたくないような話でも)を傾聴して、30分以内に終わらす事がポイントになります。

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4)Work on positive reinforcement.
  良かった事を褒めて同じ行動を繰り返させる

 メンバーの誰かが良い仕事をした時は、本人に直接どんなところが良かったのか具体的に褒めるもしくは感謝していきましょう。そしてその仕事ぶりをミーティングでシェアする事で褒められた本人も他のメンバーも同じようにしていく、もしくはさらに改善されるかもしれません。
 逆に失敗をした時は、なぜその失敗が起きたのかを冷静に本人と確認して、チームメンバーと共有して同じ失敗が起こらないようにしましょう。

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5)Be present.
   顔を合わせる

 現場で会った時は出来るだけ顔を合わせて会話することでお互いの体調や、ちょっとした変化に気づけるようにする事が大きいトラブルを少なくしていく重要なポイントです。そして当たり前ですが仕事終わりには常に挨拶を忘れずしていく事も重要になります。

まとめ

 今回はチームの生産性を上げる5つのポイントについて紹介しました。
ミーティングを細かく分割してそれぞれの目的をしっかり持ち、長すぎず短すぎない時間で確認していき、出来るだけ顔を合わせてお互いに良かった所は認めて快適な仕事環境作りをする事がチームの生産性を上げるうえで重要になるのです。

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