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イギリスで広がる食べられる都市”インクレディブル・エディブル”/Incredible edible

 前回は友達や知っている人同士でチームを組んで畑を管理して食べ物を栽培していくというカナダの事例Cooperative Farmを紹介しました。今回はこの事を紹介しながらそういえば街全体で協力して食料生産している所があったのを思い出したので改めて調べてみましたので紹介します。


1、街全体を”食べれるストリートへ”

 最初集会で地球についての話し合いをしていた。話しを聞いている内に街全体を食べられるストリートにする運動インクレディブルエディブルを始めた一人であるパムは”市民が何か実行した話しはきたことがない”し経済の話しはするけど子供についてもっと考えるべきではないかと思った。

 その時に街で出来ることをしようと思いつき、自分の家や道で小さく始めた。それから友人のメアリーと一緒に2008年に運動を立ち上げた。それから市民集会を開いて子供の未来や食べ物について話した。

 そこには60人もの市民が集まり話し合いを重ねて”インクレディブル・エディブル”を始めた。まずは通学路や通勤に使われる道路に食べられるストリートを作った。

 コミュニティの中心に畑があることで、自然と近所の人との会話が生まれる事になり、街も綺麗になっていった。見知らぬ人と野菜を通して話すことが出来るようになり繋がりが増える事になった。

 野菜を植える事によって食べ物が自給出来るだけではなく、コミュニティが活性化され、学ぶ場でありかつビジネスの場にも繋がった。

 2013年以降20万の住民が空き地で野菜を育てている。

2、コロナでどうなっているのか?

 https://www.incredibleedible.org.uk/

incredible edibleのホームページにを見ていると去年の3月の時点では畑自体は使っているらしいが畑で使う道具のシェアを控える事や、人との距離を取ること。手洗いうがいをアナウンスしていました。そしてそんな中でも繋がりを大切にして過ごしていきましょうというメッセージがあった。

3、共に作る喜びの大切さ

 これまで私は貸し農園のスタッフを経験したり貸し農園を借りて野菜を作ってきたこともあります。そして今は会社というチームで野菜を育てています。今回と前回紹介した2つの事例はこの家庭菜園と農業の中間に位置するような感じがしています。

 家庭菜園はあくまでも自分の為に自己完結型。会社としての農業はチームで協力する面白さはありますが、ビジネスになってくるのでマーケティングと販売に力点を置きます。好きな物。食べたいものをただ作ればいいわけではありません。売れる物を売れるだけつくる必要があります。

 しかし、Cooperative farmやインクレディブル・エディブルの魅力は好きな食べ物食べたい野菜を栽培する事が出来、仲間と共同して繋がりを大切にしながら協働する喜びを味わえる事にあると思います。

 こんな時代だからこそ協働型の野菜作りが必要になってくるのではないでしょうか。


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