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ヨーロッパも新世代の若手農家を増やしたい/ Bloomberg Green

日本でも農家の高齢化は問題になっていますが、ヨーロッパでも若者が農業に参入しづらいという記事を見つけたので共有したいと思います。


この記事によるとヨーロッパでは補助金を農家に直接支払う制度があるので、高齢の農家が引退をせずに土地が空かず、なかなか若者がいい土地をてに入れることが難しいとのこと。

そこで今注目されているEUの新しい食品産業政策に「Farm To Fork戦略」があげられています。

「Farm to Fork」が目指すもの

FTF戦略は、大きく3つの目標を掲げている。具体的には、「EUのフードシステムの環境・気候変動フットプリントを削減し、フードシステムの自発的な回復力(resilience)を強化する」「気候変動や生物多様性の喪失に直面する中で、食の安全保障を確保する」「競争力と持続可能性の両立に向けた世界的な移行(transition)の先頭を行く」だ。これら目標の達成により、具体的には以下の実現を目指すとした。

1、「フードシステムが依拠する土壌、淡水資源、海洋資源の保護・回復」「気候変動の緩和とその影響への適応」「土地、土壌、水、空気の保護、動植物衛生、動物福祉の確保」「生物多様性の回復」を実現し、食料の生産・輸送・流通・販売・消費を含むフードチェーンが環境に中立または良い影響を与えるようにする。
2、アレルギーや食の好みを考慮し、食の安全や質、動物福祉の水準を高く保ちつつ、栄養があり持続可能な食に誰もが十分にアクセスできる状態を確保する。
3、単一市場の統一性を確保した上で、EUの食品供給部門の競争力の発揮、フェアトレードの推進、新しいビジネス機会の創造を実現し、究極的には、最も持続可能な食を最も購入しやすくなるよう、サプライチェーンの中で公平な経済的見返りを生み出しつつ、食への手頃なアクセスを確保する。

以上の3つを実現した状態への「移行(transition)」を加速させるため、欧州委は2023年中に持続可能なフードシステムの法的枠組みを提案するとした。ー日本貿易復興機構「EUの新しい食品産業政策「Farm To Fork戦略」を読み解く」

持続可能な生産方法やフードロスの削減などに力を入れていく政策です。

また記事の最後には

Farm to Fork
戦略は良い第一歩だと彼は言ったが、本当の問題は大企業だ。 「ヨーロッパの農業をより環境にやさしいものにしたいのなら、秘訣は大物に彼らの慣行を変えさせることです。」

と書いています。

ヨーロッパでも日本と同じような問題が起こっているんですね。また今後もどうゆう流れになっていくのか見ていきたいと思います。

ありがとうございました。



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