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環境再生型農業でビジネス的にも成功しているアメリカの農家/Singing Frogs Farm

今回は環境再生型農業でビジネス的にも成功しているアメリカの農家であるシンギング・フロッグファームを紹介します。

ABOUT

Singing Frogs Farmの創設者であるエリザベスとポールカイザーは、西アフリカのガンビアの平和部隊で出会いました。

ポールはアグロフォレストリーと持続可能な土地管理者とい経歴を持ち、エリザベスは看護と公衆衛生の経歴の持ち主です。

彼らは2007年からカリフォルニア州セバストポルで一緒に農業を行っておりいます。生産性の高くする革新的な不耕起土壌管理システムを開発しながら、2人の子供を育てています。

Singing Frogsは、わずか3エーカーの耕作地である小さな農場ですが、環境再生型農業をで大きな成果を上げています。

彼らは、土壌中の有機物をわずか6年間で400%増加させましたが、栄養素の溶脱はなく、土壌中の微生物の総寿命はほぼ3倍になりました。また、1日おきに3時間の点滴灌漑から始まり、今では1週間に約20〜30分(灌漑が必要な場合)にまで、作物あたりの水の使用量を劇的に削減しました。

しかし、それは最大のニュースではありません。
Singing Frogs Farmも生産性も高く、さらに収益性が高い事が特徴です。

彼らは一年中野菜を栽培し、年間5〜7回の収穫を行います。ほとんどの農場では、平均して1〜2回の収穫があります。収穫回数が多い事で当然高い収益につながりました。北カリフォルニアでは、他のほとんどの農場の1エーカーあたりの総収入は平均14,000ドルです。
シンギングフロッグファームは、1エーカーあたり年間約100,000ドルの野菜の売り上げを報告しています。

化学農薬などはもちろん有機の薬剤も散布していません。
収入の半分は、一年中働くことで得られる雇用保障も享受している従業員への支払いに使われます。

農業における3つの基本原則

1)土壌を出来るだけ耕さない。

2)多種多様な植物(約140の異なる作物)をできるだけ地面に植える。

3)地面をできるだけカバー(マルチング)して年間を通じて可能な限り。

になります。

また次回具体的な土作りや栽培方法について紹介していきたいと思います。

ありがとうございました。

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