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BED PREP FOR ROSE 粘土質の土壌をバラが栽培出来る土が呼吸する圃場作り

Everything begins with the soil.
-ERIN BENZAKEIN


重粘土質の畑の土をバラが栽培できるようにするにはどうすればいいのか?
マーケットガーデナー流の畝の作り方を参考にしながら、私なりの工夫も加えた土づくりを紹介したい。

私は日本の土づくりを勉強していると土壌の化学性改善がかなりのウェイトを占めていて、そのあと物理性(局所的)の改善方法が多いという印象がある。対してカナダのジョン・マーティンやNEVER SINK FARMのコーナー・クリックモアーなどは畑全体のデザイン性も重視しており、動線の確保、畝の均一な長さ、畑の位置などを圃場全体での改善を図っている。

この日本と海外の視点を大事に、自分の解釈を加えてどのように粘土質で石が多い畑をバラにとっても人間にとっても居心地の良い圃場にできるのか?を考えていきたい。

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まず土壌の物理性を考えていきたい。これまで物理性といえば土の三相分布をつかって固相・気相・液相のバランスを改善しましょうというものがよく聞く改善方法だと思う。
確かに改善された局所の土は改善されて排水性・保水性は改善されるがもっと根本的な改善は圃場の均平作業であると考える。さらに排水口に水が流れるような圃場設計になっているのか?そういった根本的な圃場全体を改善しなければ本当の意味で土壌改善には繋がらない。

その圃場の基本的な改善やチェックをしたうえでどのような畑のデザインにしていくのかを決めていく。畝の横幅と長さ、畝間の広さ。動線として両端何メートル空けるのか等。

その畑全体のデザインが決まってから土壌の物理性の改善から化学性の改善をしていくというのが自分の考える土壌改善の工程である。

圃場全体を点検し→
圃場全体の排水口や均平などをしっかりする→
圃場のデザイン→
畝づくり(物理性改善)→
施肥(化学性改善)

次回はこの流れに沿った圃場作りと土壌作りを紹介していきたい。

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