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嗚呼青春よ、もう一度

こんにちは、しめさばです。

11月が終わろうとしていますね。就活終わって旅行にいくことが多くなって、今年は多くの紅葉を観に行きました。

今まで気づかなかったんですけど、紅葉っていいもんですね。大人になったナァと感じました。

小さい頃はアクティビティとか、焼き芋とか食べることしか目を向けていなかったのですが、赤黄色に染まった木々を見て心動かされてしまったんですよ。個人的に自然を愛で始めたら、大人の仲間入りだなと思ってます。

大人になっても、いつまでも消えない青春の思い出。時々振り返ったり、ひょんなことから蘇ったりしますよねー。そんなわけで今回は「青春」の話をしましょう。

フジファブリックの若者のすべてが今にも流れてきそうな青春エピソードは高校2年の9月。

文武両道の自称進学校であった私の学校は、この時期が1番楽しいのです。部活動は脂乗ってきて、大学受験までまだ時間があるタイミング。文化祭も終わってクラスメイトとも距離が縮まってきた頃に、一大イベントがあります。そう、修学旅行。

私の代は2泊3日で鹿児島に行きました。(え?修学旅行で鹿児島!?)突っ込みたくなる気持ちは私もいまだにありますが、ひとまず置いておきます。1泊目は、地元の民泊でグループごとで、2泊目が8クラス全員で地元のホテルステイとなっていました。

修学旅行のスケジュールを見ると、何やら気になる文字が、、、

19:00「学年レク」

大宴会が行われるのです。ダンス部とかバトン部がパフォーマンスをするんだろうなぁと思っていたら、有志募集!との文字。

あ、これはサッカー部とか野球部の面白担当が漫才とかやるやつだな、と。盛り上がりの空気感に飲まれて笑っちゃうんだろうなぁと冷めた想像をしていたところ、クラスの男が「よし、やるぞ」と言い出します。

この男は前にnoteでも出した、生粋のテレビっ子で脚本とか書いちゃう奴です。

そいつがクラス男子総出のコント劇の脚本を書きはじめました。


学年の1軍より確実に面白さの才能が秀でていると私が感じているその男が何やら楽しそうな企画を企てていることにワクワクしていました。クラスの男子たちは、文系クラスということもあり、18人ほどで異様なくらいみんな仲良く、私はそのクラスメイトがコントをやる姿を観れることがとても楽しみでした。

客席で人一倍盛り上がってやろうと思っていたところ、その男が書き上げた脚本に私の名前が入っています。

ん?まさか冗談だろうと思い、「何これ、私が出るみたいじゃんw」と聞いたところ、「え?出るっしょ。」とまさかの返答。

男子18人+私でコント劇の練習が始まりました。

いや私演技とか出来ねぇよお!とか内心思いつつ、エンターテイメントの一員になれることが嬉しく、帰り道に英単語ターゲット1800をそっちのけで、台本を読み、人目を避けて、セリフを発していました。

みんなそれぞれの部活が忙しく、平日の朝昼夕はもちろん部活の練習があります。そのため、休日の昼休憩に合間を縫って集まり、稽古をしました。

それぞれの部活のユニフォームを着て、練習をする姿、なんとも良い。青春オタクなのか、こういう姿がめちゃくちゃグッときてました。

稽古で通してみると、おや?みんなのレベルが異様に高い。

さては家で猛特訓してきたな。

練習の時点で面白く、私は笑いと恥ずかしさと嬉しさで心がぐるぐるしてました。

修学旅行の前日も学校に集まり、リハーサル。音をつけてタイミングを見たり、締めのダンスを練習したりとボルテージを高めて解散。

修学旅行の1日目から緊張でいっぱいで、鹿児島散策を正直あまり覚えていません。しろくまのかき氷は美味しかった!

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そして迎えた本番。ダンス部がパフォーマンスしていて、〇〇〜!とか声援をかけて盛り上がり、サッカー部のMCが小ボケをかましたりして私たちの出番。

舞台袖では確認作業と、お互いを鼓舞するためハイタッチを交わす。

MC「続いては〜!?2年7組の異色のコントユニット。「俺たちテレビジョン」です!どうぞ!」

今でも覚えてます。客席が期待値0の中、いや誰wと困惑している顔、うわアイツ出てる?と驚きの顔、心から笑っている顔。

緊張もアドレナリンに変化して、全力で見事走り抜けました。

サッカー部の面白担当による漫才より、笑い声は少なく(解せぬ)、ややウケで終わりましたが、達成感で溢れました。

いつの間にかクラスメイトの男子達の1ファンになっていて、共にエンターテイメントを届けられたことが何よりも嬉しく、かけがえのない青春の思い出になりました。




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