見出し画像

あんな大人にはなりたくない

カード引き落とし額を見てびっくりしたどんどんです。私今月そんなに使ったけ!?信じられません。何かの間違いだ!!!祈るように利用明細画面へ。

するとあらふしぎ。カード総額には見覚えがないのに、一つ一つの利用履歴には見覚えがあります。だからカードってのは怖いよな!節約しなきゃ!

ヘッダーはこの前行ったユニバのかわいいテレサ(相関性)(脈絡)


そんな話は捨て置き、
今回のテーマは「人生で一番怒ったこと」
んー難しいなあ。「怒った」記憶と正当性って経年変化しますよね。当時は「怒って当然」と感じても、大きくなって「あれは私も悪かったな」となったりするので。

だから今回は、月日が経ってもまだ受け入れられない最大の「怒り」を思い起こす事にします。

私の師

私が怒った相手はあろうことか、18年通ったスイミングクラブの、選手時代のコーチです。

彼は一言で言えば精神論者であり結果主義者でした。
練習をこなせないのは気合が足りないから、記録が伸びないのは根気がないから、と何かにつけメンタリティを説く人でした。

勿論スポーツにおいて気持ちの強さは不可欠。
しかし着実に記録を出すにはフォームや陸でのトレーニングもまた必須で、技術面の指導を施すのもコーチの役目のはずです。彼はその面の指導が皆無でした。

大会で記録が芳しくなかった時、レース展開やフォームの反省点そっちのけでメンタル面ばかり指摘されてました。(自力で課題を見つけ解決する力がなかった私にも問題はあります)

そして前述の通り彼は、以上の人柄に加え、病的な結果主義者でした。
選手の記録が伸びランクが上がるほど、メンタル面度外視で可愛がる癖があったからです。

「可愛がる」と言っても、伸び盛りの選手にばかり技術面や体力面の指導を徹底する、といった類のものであればまだ納得できたはずです。
その立場に一種の憧れを抱き、練習に励むモチベーションになったのかもしれない。

しかし彼にとっての「可愛がる」とは、練習中、他の選手の面倒を見ずにお気に入りの選手と雑談をし続ける事を意味しました。

中学時代伸び盛りだった私も、コーチからその寵愛を受けていました。

ここまでコーチの負の側面ばかり羅列しているので勘違いされそうですが、彼は性格的にはとても明るく愛想のいい人でした。声が大きくよく笑い、パワハラのような気質は皆無でした。

だからこそ、自分の水泳の調子も良く練習に向き合えていた時は、コーチの悪い癖は黙認出来ていたのだと思います。


ことが起きたのはその後。

高校に入り、文武両道を志す忙しさで体調を崩しました。水泳の練習もしばらく出来なくなり、そのブランクで記録が伸び悩んでから、コーチは掌を返したように素気無い態度になりました。

その時は怒りよりも、悲しみが大きかったです。
結果が出た時も出なかった時も私は同じ熱量で練習に励んでいるのにどうして?精神が大切なのではなかったのか?
コーチが好きだったのは「強い気持ちで努力する教え子」ではなく「結果を出す選手を持っている自分」だったのだと知りました。


そんな感情が明確に怒りに変わったのは高二の高体連。

夏、最も力を入れるシーズン。
相変わらず不調でしたが、出来ることを全てやるつもりで練習に励み、減量などもして臨んだ大会でした。

しかし…結果は散々。
ベストの記録より大幅に遅れ、インターハイどころか決勝にも残れませんでした。
手応えと結果があんなにも比例しなかったレースは初めてで、本当にトラウマになりました(今でもあの時のレースは見返せません)

そんな絶望でベンチで泣きじゃくる私に、
例のコーチが来て一言。

「いや〜どんどんはメンタルが弱すぎるわ!俺の練習をもっと強い気持ちでちゃんとこなしてたらもうちょいタイムでたかもな(笑)」

勿論メンタルは大事ですよね。
特に私の場合、練習の強さから言えばもっとタイムが出ていいはずでした。それなのに本番で結果を出せなかったのは、あまりにも緊張してしまうからです。

でも、あなたは私の何を見ていましたか?

結果の出せなくなった私に興味を失い、
誰よりも根気を持って練習をこなしていたにも関わらずもっと速く泳げる、根性が足りない、とだけ言い放ち、
練習をまともにやらずとも伸び盛りの男子にばかり構っていたはず。

この時は、一瞬大会の存在など忘れ、コーチに対する明確な「怒り」で頭がいっぱいになったことを思い出します。

だけどスポーツにおいては、なんやかんや結果がものを言います。結果を出せなかった私は何も言えませんでした。

ただ、当時の私は、精神論を唱えておきながら結局速い選手を優先する、結果主義な彼の論理の矛盾が許せなかったのだと思います。


指導者に求められる知識や知恵をろくに教え子に与えず(与えることができず)、常套手段のように精神論を使いながらも、速い選手が大好きな、私のコーチ。

皮肉にも、私が今までで1番「こんな大人にはならない」と誓った大人は、1番私のことを長く見ていた大人でした。かなしいな。

だけど、あの時にもし戻れるなら、
自力で不調やスランプを解決できるくらい頭を使って、
質を高めて練習をしたいなあ。
結果が出せなかった私が今こうしてコーチのことを書くと、他責にしているみたいになっちゃいます。実際他責にしている部分もあるだろうし。

水泳に限らず課題解決能力を高め続けられる大人になりたいです!

おしまい。


この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?