フランスのデモの参照には

「行動する国、フランス」というブログで、少しフランスのデモについて触れたが、その後、こういう風に書きたかった、というお手本みたいな記事を見つけた。


私にはフランスの社会や政治に対する知識が圧倒的に不足しており、時事を論じるには力不足。だから自分の経験や見聞、もしくはフランス人や現地在住の日本人から聞いた話などをもとに書くことになる。すると、どうしても主観的なものになっていそうで、いまいち自信がない。


そういう時は背伸びせず、言いたかったことを代弁してくれるような記事を紹介することとする。

これは、今回のデモに至ったあらましや運動の特徴とフランスにおけるデモの性格とがうまく解説されていて、すごく分かりやすい。


この記事を読んでいて思い出したのが、池澤夏樹さんの、フランスでの暮らしを綴ったエッセイ『異国の客』。「川の風景、マニフ、記憶ろんとチベット」、「高校生、法王の死、シャルトルと須賀敦子」という章で、デモの様子を端的ながらうまく捉えており、さすがだなと感心させられる。


池澤さんはフランスの専門家ではなく、また移住わずか一年目にも関わらず、本書で実にフランス社会を的確に捉え、描き出している。


池澤さんの、部分から世界を読み取るセンス、またそれを偏らせないだけの豊富な知識に、ただただ目を見張る。

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