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ママインターン

「働いているママの毎日が、イメージできないんです」
独身女子(30)が、ランチタイムにこう打ち明けた。彼女はとある会社の人事マネージャーを務めている。
「じゃあ、我が家でワーママ体験してみたら?」
「ぜひ!」
二つ返事で彼女はそう言った。

なぜそんなことを自ら発案して引き受けたかというと、自分も独身時代と母親としての生活のギャップに悩み、苦しみ、
少しでもイメージができていれば将来に向けて多少備えたり、
また一方で、
ワーママとして働く方々に寄り添えたのではないかと感じていたからかもしれない。

彼女が、自分のこれからのことを考えたとき、そして自分がマネジメントするワーママたちのリアルが、あまりに漠然としている不安感は共感できた。

そんな流れで、3日間のワーママ合宿が始まったのでした。
まず事前に資料を作ってみました。

我が家は、平日は基本ワンオペです。
週に数回、夕方のコアタイムに夫が一時帰宅したらラッキー、という育児スタイルです。

子育て経験のない、仕事まっしぐらなキャリアウーマンに、どこから伝えるのが正解なのか?

まずは、平日の過ごし方の心がけから入ることにしました。
ルールでしばれるほど、固まったものではなく、
自分も母としてはまだまだ未熟。
それでもこの想いは大切にしていきたいという指針のようなものです。

毎日忙しく過ぎていく中、子供たちはみるみるうちに成長していきます。
今だからこの内容だけど、数ヶ月後にはまた変わっていることでしょう。
このタイミングで作って良かった。

初日は一緒にやるべきこと、気をつけることを見せながら学んでもらい、2日目からは実践です。

美しい出で立ちで保育園のお迎えの時間に現れた彼女。
黒いノースリーブのニットが一瞬で鼻水やら、よだれやら食べこぼしやらで攻撃を受け、子育てのリアルが少し身近になったかもしれません。

つづく。

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