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はじめに

「昭和31年 片倉政幸の日記」をお読みくださりありがとうございます。

昭和31年=1956年。いまから61年前に父・政幸が残した日記をこうして書き写すことで、「高度経済成長期」の人びとの偽らざる暮らしと心のありようを知ることができればよいと思います。

もうひとつ、娘の立場から、生きているあいだ全く気持ちが通じ合うことのなかった父の一側面を知ることができればと、これは個人的な願いです。そんなことができるのかどうか…。

登場人物

片倉政幸:この日記を書いた人。大正11年/1922年生まれ。日記をつけていた当時32歳。7月に子供が生まれる予定。

片倉君代:政幸の妻。大正12年/1923年生まれ。(関東大震災の3日後に生まれる。)妊娠中。

母:片倉君代の母・はな。政幸は片倉家の婿養子で、同居中。もにかの祖母。

私:もにか。政幸と君代の娘。昭和36年/1961年生まれ。この日記のころには生まれていない。

父が日記に書いたそのままの文章を尊重し、漢字の書き間違い、旧仮名使いをできるだけそのまま打っています。読みにくい事をご了解ください。 「娘からの注」として、分かり辛い部分や私が思ったことなどを手短に書いていきます。それではよろしく。


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