「友達がいる、いない」は、「にんじん好きか嫌いか」程度の次元

いきなりで申し訳ないが、
僕には友達がいない。

一旦その憐みの目をするのはやめて、
僕の話を聞いてほしい。

先に結論から言おう。

世の中には友達が一人もいなくても全然大丈夫な人間が確かに存在する。

これは本当に知っておいてほしい。

言わずもがな、まさに僕もそのうちの一人だ。

世の中にはこの事実に気づいていない人が多すぎる。

大事な事なのでもう一度言う。

友達がいなくて一人でも大丈夫、
むしろ一人の方が楽、という人間がいるのだ。

もし、

「強がってるだけでしょ、正直になりなよ。誰にでも友達は必要だよ。」

と思ったりした方がいれば、漫画やドラマの見過ぎである。

（もちろんそういう方もいるとは思う）

漫画やドラマも、

「友達はいらない。おひとり様生活を満喫してる」

とか、

「恋人はいらない。一人が楽だし楽しいから」

とか言う主人公が出てきても、

結局すぐに友達ができるし恋に落ちる。

「いやこういうこと言ってる僕らが強がって嘘ついてるみたいじゃん。」

と見るたびに思う。

友達ができて、ハッピーエンド。

恋人ができて、ハッピーエンド。

暗に「やっぱり友達（恋人）がいない人生は幸せじゃないよね！」と、

それが”当たり前”だと言われている気がして、

少し腹立たしく思ってしまう。

（まあそうしないとストーリーにならないからしょうがないけど。）

また、最近、テレビで俳優さんなどが

「友達いません」

と言っているのをちらほら見かけて、

僕はうれしい限りなのだが、

（影響力のある方が言ってくれると、
「友達いない」が別に普通のことだと
認識されることにつながると思うから）

そういうと必ず共演者やMCの方が

「いや1人くらいいるでしょぉ！（デカい）」

とおっしゃりやがるのである。

これはテレビの中だけではなく、
普通の日常生活でもしょっちゅう起こりうることで、

「友達1人くらいはいるでしょ」

という人には、その人の友達に、

「あなたは彼（彼女）にとって、

”くらい”という言葉で表現できてしまう程度の存在だそうですよ。」

と伝えて差し上げたい。

そもそも皆、

「友達がいない」という事を大事として捉えすぎている。

少なくとも、友達がいないことがコンプレックスだったりする人は、
おおっぴらにそういうことは言わないだろうから、

会話の中で平然と他人にこれを言えてしまうタイプは、

特に気にしていない人が多いと思う。

「俺にんじん嫌い」

ぐらいのテンション感で言っているので、聞く側も、

「あ～そうなん？」

ぐらいでいい。

「にんじん嫌い」

と言われて真剣に

「なんでそんなこと言うの？」

という人はいないだろう。

「友達1人くらいいるでしょぉ！」

を、この例に例えていうなら、

「にんじん嫌い」

に対して、

「にんじんが嫌いなわけないでしょ！」

と言っているようなものである。

会話になってない。

「嫌いだ」と言っているのに、

「嫌いなわけないでしょ」とか

言われたら

「いや人の話聞けよ。」

ってなる。まさにその感覚である。

とはいえ、こう言ってきた方も、いままでは正しい対応が分からず

良かれと思って言ってくれていたんだろうと思うので、

気を使わせてしまったことにはきちんと謝らなければいけない。

すみません。ありがとうございます。

そして、できれば、もしまたこのような会話に遭遇したら、

上記のような対応をして頂けるとありがたいです。

よろしくお願いします。

友達がいるのも、友達がいないのも、

にんじんが好きか嫌いか程度の違いしかない、と

僕は思っている。

自慢するようなことでもないし、急にするような話でもない。

（友達多い自慢もおかしいし、脈略無く友達いないと言ってくるのもおかしい。そういう人はただのかまちょな可能性が高い。
友達いないという話がでるのは、友好関係に関わることを（遠回しでも）聞かれた時くらいだ。）

友達がいないからと言って、

友達が多い人を恨んだりしたことは無いし、

友達が欲しいと思わなくても、

友情系ドラマで普通に感動して泣いたりする。

友達がいないから、

楽しいこともある。

友達がいることで

起きる辛いこともある。

逆に、

友達がいないから

できないことがある。

友達がいることで

楽しいことがある。

どんなことにも良いこととそうじゃない事がある。

「友達」もそう。

どっちを選ぶのか、どっちが自分に合っているのかは、

自分が決めること。

そして「友達」はステータスじゃない。

ただ大切にしなきゃいけないもの。

友達がいる方。

友達を大切にして、大切にされてください。

友達がいない方。

”自分”という友人を大切に。

自分以外の人にも愛情と感謝を忘れずに。

友達がいる人もいない人も、どんな人も、
健康で幸せでありますように。

にんじん嫌いの友達がいない楽しく生きている僕より。

PS：僕は大きめの茹でたにんじんがめちゃくちゃ嫌いです。
（どうでもいい）