眠れない夜には、メンヘラなお爺ちゃんやお婆ちゃんがいない理由を考えてみる

私は自他共に認めるくらい愛情深い人間だ。
そして時折顔を出す独占欲に苦しんでいる。

ある人と出会い人生で初めての経験をして、感情が爆発した時、周囲の人には「メンヘラが爆誕した」なんて言われるようになる。元々持っていたもので、ただそれを表に出さないように生きてきただけなのに、みんな本当の私を知らなかったよね…なんてちょっぴり寂しい気がした。

だけどこの先もこのまま、不安定な心と一緒に生きていくのかと思うと辛くなるし、「いっそのこと死んでしまいたい」と雑な言葉を投げ捨てる日々だった。大好きな人たちに別れを告げる準備も、感情のままに書き殴ったメモを世に放出する覚悟や勇気もまだない。せめてただ、この重たく澱んだ感情だけ投げ捨ててしまいたい。

そして連休明けの火曜日、通勤電車に揺られながら現実逃避のために開いたnoteで、ある文章に出会い、引き込まれた。ありきたりな言葉であるのが、その言葉の通りだった。だからあえて飾った言葉は選ばない。

ノースリブの袖から伸びる腕が手首からゾワゾワモゾモゾっと、まるで稲が風に吹かれるように蠢き出す。なんとなく、その時は「好きだなぁ」とただそう思った。

その中でも泣きたいくらいに心惹かれたのはこの部分。(実は他にもたこ焼きのところも、何なら全ての表現が気に入っているのでkerocchiさんの生み出すものをぜひ読んでみてほしい)

“メンヘラなお爺ちゃんやお婆ちゃんを見たことがないから。たぶん大丈夫になるのだと思う。僕に今できることはそれくらいだからそうしておけばいい。前向きな言葉をもらうと腹が立って、舌打ちをしたあと、そんな自分に嫌気がさしてまた凹む。”


単純に心が軽くなった。素敵だと思った。人間らしい感情も全部。でもこれ以上に書き連ねるとただのラブレターのようになってしまうので控えておこうと思う笑


私もいつか歳を重ね、気がついた頃にはこのメンヘラという特性を卒業できるのだろうか。

そうでありたいと、他力本願すぎる自分の狡さを多少感じながら、「でも何でお爺ちゃんやお婆ちゃんにはメンヘラがいないのかなぁ」なんて考え始めた。(きっと連休明け、仕事に集中したく無かったのだろうね)

そこで生まれたのがこれらの仮説だ。
個人的な最適解もわからなくなってしまったので、とりあえずまとめてみることにした。

※ちなみにここでは、恋愛というシーンにおけるメンヘラについて考えている。ヤンデレとも似てるが少し違うらしい。


仮説①人生諦めた

メンヘラとして生きる人々を深く傷つけるのは理想と現実の乖離被害妄想から生まれる不安のせいだと思う。人生経験を私よりも何倍も積んでいるその人たちは、この世にある程度の諦めを抱いているのではないだろうか。

仮説②文明が今より発達してなかったから

そもそも「ストーリーに見切れたあの女は誰…」だとか、相手の通知が来る度にビクリとしてしまう[新着メッセージがあります]の文字とか…、不安になるのは相手の行動が見えてしまうからだと思ってる。青春時代にそれを経験していなかった人々は、そもそも、現代のように干渉しあっていなかったのかもしれない。(あと、今より連絡が難しい時代、もしかしたらもっとちゃんと愛を伝えられていたのかもしれないね)

仮説③上手な生き方を学んだ

依存先を分散させられているのかも…とも思う。仮説①と近いイメージだけど私よりもうんと長い人生の中で、ドハマりした何かを見つけられたのかもしれない。今でも私に「趣味を見つけな〜」という友達はいるけれどそんなに簡単なことじゃないんだよな…趣味はあるけどメンヘラは治らない。

仮説④自分を理解した結果、自己肯定感が上がった

どこかで「自分に自信がないから他者に依存してしまうんだよ」と聞いたことがある。自分のことがだんだんとわかってきて、その人たちは自分の長所や短所が理解できるようになったのかも…?

仮説⑤嫉妬の対象が消失した

自分の愛する人が人生における経験値のレベルをある程度まで上げ切った時、遊び方が落ち着いて、嫉妬の対象だったものが消滅したのかもしれないとか思ってみる。あとは、年齢を重ねると恋愛に求めるものも変わってきそう。
どうせアンタに必要なのは私だよね、帰ってくるもん…っていうメンタルになるのかな。

仮説⑥え〜、メンヘラ?全然いるよ

これはあまり信じたくない説だけど、データの母数が少ないだとか、そもそもその人たちは【メンヘラ】という現代でも特別プラスにならない特性を、孫世代の私たちに伝える機会がなかったのかもしれない。


仮説⑥が有力なのであれば私は今後もメンヘラなのだろう。

とりあえず今はまだ「好きな人と2人、山の中で暮らしたいかもなー」とか考えてしまう私の状態は当分治らなそうだけど…焦らないでいつか、可能であれば早めの段階で余裕を持った人になりたい。どうか!!!

それで可愛いお婆ちゃんになって、メンヘラDNAを受け継いだ子供や孫ができたらめちゃくちゃに愛を伝える。「あなたは誰よりも素敵だから悩むことはないのよ」と。

もしかしたらお爺ちゃんもお婆ちゃんも皆偽善者で、本当はみんなメンヘラかもしれない。(ちょっとこの言い方はひどいかも、、ごめんなさい)
時間が解決してくれる問題じゃなかった場合、悩みの隙間にある小さな幸せを集めて生きてこうと、今はメンタルが比較的安定しているからそんなことを言ってみる。

メンヘラはみんな肩組んで生きていかないかい。
とメンヘラ婆ちゃん予備軍は決意を固めたのだった。

※読みづらい文章や誤字などは全て昨日の夜に置いてきた私のせい。思いのままを書いたので許してほしい。※

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