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「怪と幽」14号 記事紹介その三

「怪と幽」14号の御紹介、三つ目は寄稿記事と、編集をお手伝いしている各コンテンツについてです。

まずは「お化け友の会ひろば」に寄稿した「坂東玉三郎 泉鏡花抄4作品」です。
今年が泉鏡花生誕150年にあたるということで、坂東玉三郎丈が主演/演出などを務めた泉鏡花作品が、シネマ歌舞伎で一挙上映されます。
期間は10月20日から11月2日までの約2週間。決して長くはないですが、Ⅳ作品をまとめて鑑賞できるのはめったにない機会なので、万障お繰り合わせの上、劇場に足を運ばれるととても幸せになれると思います。
記事ではそれぞれのあらすじや見どころを解説しているので、参考になすってくださいね。
なお、一連の作品中、私が大好きなのは「天守物語」の前半と「高野聖」の水辺でのシーンです。


次は、担当企画の御紹介です。
巻頭イラスト、今回は中野カヲルさんにお願いできました。
題材は「子育て幽霊」。以前から描いてみたかったとのことで、寒々とした光景ながらも子を遺して逝かなければならなかった母の悲哀や切なさが感じられる静かな作品になっています。

怪談実話は、鈴木光司さん、高木道朗さん、小松亜由美さんのお三方です。
鈴木光司さんはなんと『リング』秘話を書いてくださいました。まあ、内容は……ですが(笑)。


高木道郎さんはインタビューにも御登場くださっていますが、せっかくということで一話怪談実話を寄稿いただきました。釣り人が集まる港の景色には不似合いなあるものが現れ、それが……というちょっと不思議かつ不可解なお話です。

なお、高木さんは幻想的な短編小説集や詩集も出しておられます。Amazonで購入できるので、ぜひこの機会に。


解剖技官でいらっしゃる小松亜由美さんはこれまで『遺体鑑定医 加賀谷千夏の解剖リスト』をはじめ、ミステリーを主に書いてこられましたが、なんと怪談もいける口とか。今回は身の回りであった短い怪談をその名もずばり「法医学教室の怪談」として寄稿くださいました。死体が数多集まる場所、やはり何も起きないわけがないんですねえ……。

暦の上では秋に入ったとはいえ、今年はまだまだ猛暑が続いています。
ぜひ「とれたて怪談実話」で納涼を!

研究会レポートは今回も国際日本文化研究センター(日文研)、東アジア恠異学会、異類の会、怪異怪談研究会、怪談文芸研究会の皆さん方が、今春から今夏にかけての活動をリポートしてくださっています。
今回は特に怪談文芸研究会の鈴木先生が韓国の「トッケビ村」について書いてくださった一文が興味深いかと。そんな村があるなんて、こりゃ訪れてみないと! と思いつつ、徳島の祖谷レベルで行きづらそうなところなので躊躇したり。そのうちツアーとかしてくれないかなあ。

そんなわけで三回に分けて御紹介してきた「怪と幽」14号の門賀関係ページですが、もちろん他にも読みどころはたくさん。
実は私もまだ全部読み切れていないので、感想や御紹介はTwitter(X)やMastodon、ThreadsなどのSNSに読み次第随時アップしていきます。どうぞそちらもご注目ください。

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