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癸卯葉月 処暑 四国行 仕事編

廿六日
羽田から一路松山へ。

空の旅

愛媛県男女参画センター主催の「人生100年時代のウェルエイジングセミナー」で憚りながら講師を申し付かったのだ。
松山在住の小説家・宇佐美まことさんが拙著『死に方がわからない』をセンターの方に紹介くださり、それがご縁となっての仕事だった。
ありがたいばかりである。
とはいえ、私のような無名の物書きの話を聞こうなどという方がいかほどいようかと心配していたのだがお陰様で杞憂におわり、当日は満席となった。

思っていたより年齢層が高かったので、当初予定していた内容と少し変えたがなんとかお役を果たせたようだ。私も楽しくお話ができた。事後アンケートも概ね好意的なご意見が多く、胸をなでおろしたような次第。
ご尽力くださったセンターの皆様、大変お世話になりました。
ご来場の方々、楽しんでくださったなら幸いです。

終了後、宇佐美さんが取ってくださった道後温泉の宿に投宿し、夕食もご一緒した。

広々としたお部屋でゆったり

明日は午前に街を案内までしてくださる。何から何まで、心づくしのおもてなしに恐縮するやらなにやら。
宇佐美さんがお帰りになった後、宿近くのストリップ劇場「道後ミュージック」に向かった。大好きなダンサーのわかみほこと若林美保さんのショーがあるのだ。
旅先で見られるのはなんたる偶然か。これを運命といわずしてなんとしよう。しかも演目は「怪談ストリップ」。もう私のために開かれているようなものである。

実は二度目の怪談ストリップ

わかみほさんのショーはエアリアル・シルクを使ったアクロバティックなダンスで、ハードなエロス漂う演出にしばし見惚れる。
おもしろかったのが、温泉地で一杯気分になって「ここはひとつ女の裸でもみてやるか」ぐらいのノリで入ってきたおじさんたちが、わかみほさんのダンスを見ているうちにどんどん静かになっていき、最後はピンと背筋を伸ばしながら真顔で拍手していたこと。
きっと思っていたのとは違ったのだろうが、よい経験をなさいましたな、おじさん方。

翌朝、出立が少々早いので、名残惜しかったがわかみほさんが終わったらすぐ退散してホテルに戻り、再度軽く湯に浸かって就寝した。

明日からは待ちに待った夏休みだ。

行く夏を 捕まえたくて 骨休め 


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