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なんちゃっていねい生活 都会に近い田舎に住もう

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関東の小都市・神奈川県横須賀市在住の文筆家が、なんちゃってな「ていねい生活」の日々を綴ります。スキやシェアしてもらうと面白いことがあるかも!
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2022年4月の記事一覧

卯月二十九日 旅の記憶その2 倶知安から長万部

 倶知安から三度目の乗り換え駅である長万部まではだいたい一時間半ほどかかります。窓際に陣取り、さっそくお弁当を食べながら流れる景色を堪能と洒落込みました。  いわゆるひとつの呑み鉄旅です。  呑み鉄旅の酒のチョイスは、多少ぬるくなっても美味しいものを選ぶのがコツ。ビールならエールがよろしいかと思います。今回は白ビールにしました。このタイプは香りが命だから本当はグラスに注いで飲むのが一番だけど、電車では瓶からそのままも悪くありません。  走る列車に揺られて、ただのんびりお酒を

卯月二十九日 旅の記憶その一 千歳から倶知安 

 二十二日から二十六日まで四泊五日の北国旅をしておりました。  備忘として、しばらく少しずつ旅の記録を書いていこうと思います。  今回の旅を企んだ最大のきっかけは函館本線の小樽-長万部間が廃線になる、というニュースでした。  2030年度末開業予定の北海道新幹線延伸に伴うものなので、廃線までもうしばらく間はあります。とはいえ、関東住みの私にはそうそう行けるものではなく、思い立ったが吉日を決め込んだわけです。  それに、一度早春の沿線風景を見たかったというのもありました。

卯月二十八日 【宣伝】「怪と幽」10号発売です。

 北国をウロウロしている間に「怪と幽」の最新号が発売されていました。  今回の特集テーマは「呪術」です。  特集の劈頭を飾る小松和彦先生のインタビュー記事を担当しました。お読みになれば呪術そのものの概略や研究史がざっと理解できるものと思います。  また、呪術とお国柄の関係をわかりやすくお話くださった加門七海さんと角悠介先生の対談のまとめも担当しています。呪術表現の形態と民間識字率の関係など、非常に興味深いお話が満載ですよ。おすすめです。    特集以外では東雅夫さんの「スポ

卯月二十六日 旅の終わり

 今回の旅、物見遊山ばかりではありません。  ちゃんと飯の種も拾いに行っていました。  何かはまだ内緒ですけど。  まあ、この写真を見たら、一発で「あれか」ってなりますよね。  今回、取るか取らないかでかなり迷っていたんですが、本人から「オレを入れろ!」の圧がすごくて入れることにしました。え? 妄想? そんなことありませんよ。あまりにもあまりな偶然が重なりまくったので。  それについてはいずれ、また。  五日かけて巡った北国の旅も終わりです。  空港に行くバスの中で雨が

卯月二十五日 岩木山

 津軽といえば岩木山。    お参りしてきた。  次は奥宮まで行ってみたい。  長いようで短かった旅も明日で終わりです。

卯月二十四日 二十年ぶりの津軽

 食べて、  乗って、 食べて、 うっとりして、 食べて、 以上。

卯月二十三日 絶唱未遂旅

 は〜るばる来たぜ函館へ〜♪ からの、  津軽海峡・冬景色〜(春だけど)  それぞれご当地で絶唱するはずが函館はそんな時間がなく、連絡船(フェリーだけど)は強風でデッキに出られずで断念。   無念。

卯月二十二日 函館本線 鉄の旅

 函館本線の小樽長万部間が廃止になるという悲しいニュースを見て、急遽乗りに来ました。  この沿線の景色がとにかく好きなので、残念でなりません。  今回この時期にしたのは車窓から早春の北海道を見たかったからなんです。沿線に水芭蕉の群生が見られると読んでから、憧れだったんですよ。  一度はニセコまで行ったもののその先は未体験だったので、思い切って小樽以降乗りつぶしを。   残雪の中、あちらこちらに顔を出す蕗の薹、そして水芭蕉。  清らかな雪解け水は湿地を作り、そこに花が開き、春

卯月二十一日 これ誰?

 毎年咲く花なんですけど、名前がわからす。  ランなのは間違いないと思うのですが。  ご存知の方いらっしゃいましたら!

卯月二十日 天候不順

 関東は天候不順が続いています。  雨が多いし、気温も低い。  いや、もしかしたら平年並みなのかもしれないけど、一度暑いぐらいの日が続いた後だから妙に寒く感じます。どうしてこう振り幅が激しいんでしょうね。  異常気象なる言葉は私が子供の頃にはもう使われ始めていたので、もう半世紀ぐらいは異常だ異常だと言い続けていることになる。  つまり、我らは正常を知らない子供たちなのだ、と。  ま、なんでもいいけど、乱高下だけは心底やめてほしいものです。寒暖差アレルギーが止まらず困っています

卯月十九日 【宣伝】ひねくれ日本神話考 更新

 和樂WEBで連載中の「ひねくれ日本神話」、最新回がアップされました。  今回はイザナギとイザナミの離婚騒動について書いています。  神々の中で初めて結婚したおしどり夫婦の結末を離婚で終わらせる日本神話、古代人はリアリストだったんでしょうねえ。  ボッチではじまりボッチで終わる。  それが人生です。 

卯月十八日 立場と言葉

 立場は人を作る、といいますが、露悪や偽悪をよしとする厨二的な感性をいつまでも後生大事に抱えていたら、その限りではありません。  大人になる=「迎合」を覚える と勘違いしている人も少なからずいます。  しかし、迎合はむしろ幼さの表れです。  子供って「みんないっしょ」が好きでしょう? 自分で物事を判断できないから、とりあえず同じだと安心できるわけです。精神的に成熟していないと、声をあげることもできません。  大人は、自分の頭で考えた上で、ふさわしい言葉を用い、調和の取れた

卯月十七日 春の摘草

 お誘いがあって、野生のセリやクレソンを摘みに行ってきました。  徒歩で移動できる範囲にそんな場所があるのがすごい(笑)。    蕗も刈ったし、筍もいただいたし。  よくよく見るとスギナがいっぱい生えていて、来年はつくしの時期にもお邪魔せねばと心に誓ったような次第です。  帰宅後、蕗と筍はアクが出ないうちに大急ぎで下茹で。  夕食はセリをふんだんに使った鶏鍋にしました。ここのところ食生活が荒れ気味だったんですけど、一気に蘇った気がします。  明日の昼は筍とクレソンのスパゲ

卯月十六日 開花期とは

 庭の躑躅がきれいに咲いております。  ラベンダーも。  ご近所の藤も見事なものです。  今って五月でしたっけ?  その割には寒いけど。