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マネゴリ相場展望レポート②

今週(7/25~)の日本株は、もみ合い相場となりそうだ。日経平均・TOPIX共に6月の戻り高値水準まで上昇したこと、決算発表の本格化や28日のFOMCを控えて積極的な買いも手控えられ上値は重そうだ。

 ただ、直近に発表される欧米の経済指標が景気減速を示す内容となっても株式市場へのネガティブな影響は限定的となっている。やはり、経済減速が逆にインフレ懸念を後退させ、市場金利の上昇懸念を抑制させることで、株式市場への売り圧力が後退しているのだろう。

 既に年初からグロース株の大幅下落により、市場全体のバリュエーションも大幅に低下し、割高感が解消されていることが要因だろう。政治が経済に積極的に関与する政治体制に変化している分だけ、安易な売り投機は、逆に投資の買いを活発化することが意識され、下値を切り下がり難くなっている。

 世界経済の先行き懸念が意識されている中で、日本市場では建設株が特に堅調な動きとなっている。前日は、大成建、大林組、など建設セクターで相次いで年初来高値を更新する銘柄が目立つ。上昇の背景は受注採算の改善期待や高配当利回り、また大成建にいたっては500億円の自社株買いを発表したこともあり、建設株が堅調だ。ゼネコンの受注採算の改善が期待できる局面だとアナリストから指摘されている中で、高配当銘柄でもあるゼネコン株は、バリュエーションも高くない分だけ投資家の買いを集めやすくなっているのだろう。

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