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こんにちは、金融ブロガーの本郷マサシです。

投資をしていると、日々の株価の動きは気になるものですよね。
そして株価は、わたしたちが思っている以上に日々激しく変動します。

ところでこの株価、何によって上下するのでしょうか?

皆さんが良く目にする「東証株価指数」や「日経平均」は何百から何千とある銘柄のアベレージにすぎません。基本的な話ですが、株価が上がる銘柄もあれば下がる銘柄もあり、その平均値で日本の株価状況を概括的に表しているんです。

この株価が何によって変動するのかという質問に戻ると、

株式相場は「海外投資家が買い越し」「ヘッジファンドが売りに回る」と言ったような、売り方・買い方の需給関係やトレンドで大きく動きます。

ただ一方で、最終的に株価は、株式を発行する企業の実力が反映される値に落ち着くとも言われています。そして「実力」を判定するバロメーターが今回ご紹介する「ファンダメンタルズ」だというわけです。

前置きが長くなりましたが、今日の記事では、株式投資の銘柄選ぶ際の分析方法として代表的な、「ファンダメンタルズ」と「テクニカル分析」の違い。そしてファンダメンタルズの目安となる指標の見方についてご紹介します。

前置きで心折れそうな方!
1500文字前後の短い記事ですので、めげないで最後までご一緒ください(笑)

過去のデータからトレンドがわかるテクニカル分析と
銘柄の「実力」がわかるファンダメンタルズ

株価や相場は、売り方や買い方の投資家心理によって方向感を形成します。この方向感が相場トレンドです。そしてこのトレンドを過去のデータや経験から分析するのがテクニカル分析です。

「買いが買いを呼ぶ」「売りが売りを呼ぶ」というように、周りが買っているから買わなきゃ、みんなが売り始めたから売らなきゃといったような投資家の感情により株価が動き、時には実際の企業価値とは逆行した動きで大波乱を巻き起こすこともあります。

時にテクニカルに振り回されているように見える株価ですが、やがては見えざる手によって落としどころに落ち着きます。

つまり本来あるべき姿「適正株価」です。この適正株価予測のために企業の実力を診断する方法が、ファンダメンタルズ(経済基礎的条件)分析です。

ファンダメンタルズに必要な3つの指標

ファンダメンタルズ分析は奥が深いですが、難しく考えなくても大丈夫。まずは分析に使う基本指標を3つ覚えましょう。

①企業の利益から割安感を探る、PER
PER(Price Earnings Ratio:株価収益倍率)では、1株当たり純利益の何倍の値段が付けられているかを見ることが出来ます。

難しいので、言い換えて簡単に言うと、PERが低いほど、発行企業の稼げる利益に対して、現在の株価が割安だということになります。

計算式としては、「株価÷1株当たり利益」で算出しますが、目安としては、PER15以下なら適正値よりも割安と判断できるでしょう。

②企業の純資産から割安感を探る、PBR
PBR(Price Book-value Ratio:株価純資産倍率)では、企業利益から見た割安感(PER)ではなく、企業の資産からみて現在の株価が割安かどうかが分かります。

「株価÷1株当たり純資産」で算出するPBRでは、PBRが低いほど割安。基準としてはPBRが1以下なら割安と判断できます。

③「稼ぐ力」を探る、ROE
ROE(Return On Equity)は、「1株当たり当期利益÷1株当たり純資産」で算出される指数です。

ROEは効率的に稼ぐ力を測るバロメーターという事ができ、ROEが高い=稼ぐ力の強い=企業価値の高い企業とみなすことができるわけで、将来の株価上昇が期待できます。

日本企業の場合ROEは日経平均で8%台です。一般的に2桁に達するとグローバル水準と言われています。

3つの指標を掛け合わせてファンダメンタルズ診断

PBR÷ROE
=(株価÷1株当たり純資産)÷(1株当たり利益÷1株当たり純資産)
=株価÷1株当たり利益=PER

覚えてますか?PERは低ければ低いほどよかったんですよね。

上記の式から分かるように、企業がROE(収益の効率性)を高めると、PERが下がり割安感が強まります。そしてやがては株価上昇につながるのです。

例えば、【PBR 0.6】はかなりの割安といえますが、ROEが2%とするとどうでしょう、【PBR 0.6】÷2%=PER30倍となり、余り割安ではありません。

同じ【PBR 0.6】でも、ROE12%なら話は変わってきます。PER=0.6÷12%=5倍で、かなりの割安い順といえます。

こうしたお買い得銘柄にはなかなかお目にかかれませんが、相場の急変時には時折現れます。そうしたチャンスを見逃さないというのも資産運用で勝つ秘訣なのかもしれません。

いかがでしたか?

アルファベットの横文字に計算式など、最初は難しく感じかもしれませんが、慣れてくれば、割安株というお宝さがしがきっと楽しくなるはずです。

ファンダメンタルズに興味を持たれた方は下記記事でより詳しくご覧ください。

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(マネしたい!だれでも資産運用)





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