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日本の公鋳貨幣

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日本が発行した「貨幣」の解説や、流通していた「貨幣」の歴史などをまとめた記事です。1から順に時系列順に解説しています。
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2023年6月の記事一覧

日本の公鋳貨幣39『慶長一分金』

日本の公鋳貨幣39『慶長一分金』

日本銀行が公開している資料や論文ですと、江戸時代初期の慶長小判1枚(1両)は、現在の貨幣価値でおよそ10万円であったとしています。これは、当時の米価を基準とした計算だと思われ、金1両を米1石(約180kg)として取引していたという、日本の商慣習をベースに導き出した値でしょう。現在の米1kgは、ブランド米で700円程、そんなに知られていない米で400円ほどですので、12万6,000円~7万2000円

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日本の公鋳貨幣38『慶長小判』

日本の公鋳貨幣38『慶長小判』

江戸時代に入ってから長らく更新が止まっていました。

とある企業さんの歴史ビデオの制作を行ったり、

編集を手伝っていた本が書店に並んだりと、色々忙しくしておりましたが、ようやく一息つけそうです。

しかし、最近は、書店売りの本をあまり編集しなくなってきたので、年に3冊くらいはやっておかないと感覚が鈍りますな……。

江戸幕府の貨幣基準となった『慶長小判』

今回は、徳川幕府すべての金貨の基準とな

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