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匂い、記憶

香水の匂い、柔軟剤の匂い、汗の匂い、その人の所謂フェロモンから成る匂い。
人から感じる匂いには様々な匂いがある。そしてそういったあらゆる種類の人の匂いはある時物凄く深く自分の記憶の中に残る。

私が最近感じた匂いで言えば、昔好きだった人の香水の匂いを、ある時美容室で施術してもらっている時に感じた。
なんて言うか、好きだった人のことなんだかうっすらぼんやり、だけどくっきり思い出した。

好きだった時のこと、その人からその匂いが漂ってきた時の理性が歪んでいきそうになるのをどうにか押さえ込もうとして胸が高鳴っていく感覚、なんだか虚しいのに悪くない感覚。

匂いで浮かび上がる記憶は儚い。でもなんだろう、とっても懐かしくて苦しくて愛おしい、そんな気持ちにもなる。

私は所謂匂いフェチだと自分では思っている、だからこそきっと匂いの記憶に敏感になってしまうのだろう。特に香水の匂いは物凄く好き。

もちろん人の匂いだけではなく自分の香水の匂いにも記憶と結びついていると感じることは多々ある。
懐かしい香水を振った時、その当時の思い出、当時の自分がどんなだったか、はっきりと思い出す。

匂いと記憶は深く結びついている。
愛おしく思い出す昔の匂い、今愛おしく感じる匂い、これからも大切にしていきたいと思う。

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