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レッドパンツ、イエローパンツ、グリーンパンツ…とか

英単語のカタカナ表記をしたら、なんだか審判がセーフかアウトか判断しているようなおもむきのタイトルだが、そういったダメ出しではない。
ある種のイタリア人男性は好んでカラーパンツを着用するようだ、という話。この場合のパンツは、アウターの方でズボンのことをさしている。

ということで、イタリアではメンズ用のショーウィンドーにも、時々そういったカラーアイテムを目にすることがある。
その着用率は、イタリア国内でもおそらく町によってファッションの好みの傾向が異なるため、よく見られるところとあまり見られないところがあるかと思われる。また、年代によってもその着用率は顕著に異なるだろう。

ジェノヴァの場合は、往々にして、暗い色、オーソドックスなタイプが好まれる傾向にあるので、それほどカラーパンツを履いている男性は多くないように思われる。(でも、不思議なことに、そのようにどこかで記したり、述べたりした直後には、赤いパンツを履いている方をいつもよりも見かけたりするのだが、、、えっ、どこかで誰かがわたしの発言を見聞きしていて、そんなことないよ!と言いたいのか??と思うほどに)

ただ、知っている男性の中で、そういったカラーパンツを好んで着用している人というと、よくよく思い返しても、ひとりしか思い当たらないのだが。たとえば、Tシャツやポロシャツなどではそういったカラーを身に付ける人でも、トップスのカラーアイテムとボトムスのカラーパンツを着用するのは別だと言うので。

しかも、その唯一の彼は、スイスイタリア語圏出身のスイス人で、幼少の頃にフィレンツェに移り住んでいた人。ジェノヴァの職場でも、赤いパンツや黄色いパンツを出勤用にも着用していた。年代としては、現在40代後半だが、30代の時にも同様の好みだった。(実は、はじめて会った時には、アラブ系の男性が着ているような白くて長いワンピースのような衣服を着用していて、長い髪と髭をたくわえていたため、どこぞの教祖さまか?という風情だったのだが)
職業は理系研究職だが、現在はスコットランドの大学からオファーがあり、そちらで教鞭を取っている。

よく知っている人ではないが、仕事で1度だけ顔を合わせたことがある男性で、明るいグリーンのパンツにライトブルーのシャツという出で立ちで現れたイタリア人男性がいた。WMWに乗って颯爽と登場した彼はたしかサングラスもしていた。それこそ、日本の方が想像するようなイタリア人男性のタイプだった。しかし、実は、場所にもよるが、少なくともジェノヴァにはあまりいないタイプのお洒落さんだった。おかしいなぁ、彼、ジェノヴァの人?と穿った見方をするぐらいに。フィレンツェでは、Pitti Uomoピッティ・ウォーモというメンズファッションショーが開催されているが、そこへ各国から足を運ぶような業界関係者やファッションピープルの中にいるようなアウトフィットの男性だったので、とても印象に残っている。それだけ、飛び抜けて垢抜けたファッションだった。


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