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フランシス・レドウィッジについて



フランシス・レドウィッジについて

※基本的にはwikipediaなど、オンラインの情報を参考にしています。

フランシス・レドウィッジ(Francis Ledwidge) (1887.8.19 ~1917.7.31)
正確にはフランシス・エドワード・レドウィッジ(Francis Edward Ledwidge)。
アイルランドのミース州スレーンに生まれる。なお現在、同地には記念館が建てられている。幼少期から詩を書き始め、14歳から新聞に詩が掲載されるようになる。

ロード・ダンセイニなどと交流を持ち、彼の主催するサロンでイェイツなどとも出会う。生前に詩集を一冊刊行。また死後、彼の作品をダンセイニがまとめ、出版。
いわゆる戦争詩人であるが、「クロウタドリの詩人」と呼ばれることもある。

耕作者、炭鉱夫として働きつつ組合活動を行っていたのが切欠で、シン・フェイン党(ナショナリズム政党)と関わりを持つようになる。
第一次世界大戦にイギリス軍兵士として従軍、第三次イーペルの戦いでフランスにて戦死。

第一次大戦勃発に際しアイルランド自治法が成立(ただし施行は保留)しますが、宗主国の大戦への参加に際し、アイルランドがどのような態度を取るべきか(自治法のことも考慮して宗主国に協力し従軍するか、協力を拒否するか)についてはアイルランド国民の中でも意見が割れました。
レドウィッジは祖国の地位向上のため、宗主国イギリスの兵士として従軍し戦死しましたがこれをどう評価するか、特にアイルランド独立後は批判的な意見もあったようです。


レドウィッジとの出会い

わたしがレドウィッジを知ったのはアイルランドのコーラス・グループAnuna(アヌーナ)がきっかけです。
「中世のアイルランドを現代に復活させる」がコンセプトであるAnunaは主催のMychel McGlynn(マイケル・マクグリン)が作曲した曲を中心に、アイルランドのトラッドなどを歌っているグループです。歌詞は作曲者のオリジナルの英語詞のほか英語、ラテン語、ゲール語など、中世アイルランドのテキストが組み合わせられており、ある意味では寺山修司のような、コラージュ的な作詞がされています。
マイケル・マクグリンはレドウィッジの詩を歌詞にした使った曲をいくつか作っており、没後百年のイベントにも出演、公式サイトにはそれら経緯を記載した特設ページも設けられています。また、レドウッィジの詩を用いた曲のみ収録したアルバム「Songs of whispering things」も出しています。

初めて聞いたのは「August」だったと思いますが、詩として読んで初めて感動したのは「Ireland」でした。
そこからAnunaが歌っている詩を中心に翻訳をはじめ、今に至ります。

ちなみにAnunaは2024年冬に来日ツアーがあります。

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