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海街チャチャチャみたいな恋がしたい

韓国ドラマが大好きになってから、時間を見つけては気になる作品を観るのが私の日課となっている。
以前より友人から勧められれていた『海街チャチャチャ』もその1つで、最近ようやく観ることが出来た。正直最初はタイトルにあまり魅力を感じられず、ずっと後回しにしてしまっていたがいい意味で裏切られ、自分でも驚くほどドはまりしている。

私含め多くの人がハマったであろう『愛の不時着』とはまた違った良さがあり、ホン班長沼から中々抜け出せない日々を送っている。寧ろ見返せば見返すほど、このドラマの良さやホン班長の魅力に気付かされていく。

その影響はしばらく恋愛から遠ざかっていた私が『また誰かと恋してみたい』と自然と思えた程だ。
そんな拗らせたアラサーの心を掴んで離さないホン班長の魅力や海チャを観て気付いた恋愛観の変化について書こうと思う。
※ネタバレを含みます


ホン班長みたいな彼氏がいたらいいなと思う

公式サイトより

物語の舞台は“コンジン”という地方の海街。

そこで生まれ育ったホン・ドゥシクはみんなからホン班長と呼ばれて親しまれている。街で誰かが困っていたら駆けつけて助けてくれる。おっせかいでもあり、いつもさり気なく手を差し伸べてくれる優しい心の持ち主で、人によって態度を変えることなく、誰に対しても平等なところが彼の魅力だ。


周りの人々への優しさに加えて、飾らず等身大の自分でいるところも魅力的だ。ソウル大主席のエリートにも関わらず、コンジンで言わばアルバイト生活をしている。それを理解出来ないヘジンが「高学歴なのに勿体ない。なぜその様な生き方をしているのか」と聞いた時には

「カネや成功以外にも価値のあるものは多い
幸せ 自己満足 世界平和 愛
人生は数学の公式じゃない
簡単には計算できないしそもそも正解がない
問題をどう解くかは自分次第だ」

と言ってみせた。
そう思ってはいても実際にそう生きることは難しい。生活のため、家族のため、様々な理由や選択する勇気がなくて嫌だなと思いながらも生き方を変えられない人が多いのが現実だと思う。
しかしホン班長は自分が生きる上で大切なことを大切にして生きている。生活スタイル、他人との関わり合い方などブレない自分の軸をしっかり持っている姿がドラマの節々で垣間見れる。

一見シンプルだが難しいことだと分かるからこそ、ホン班長の生き方や考えに惹かれる。また自分の価値観を人に決して押し付けることなく、他人の考え方にも寛容で器が大きい。その人柄は周囲の人までも自然とさせ、また暖かい気持ちに和ませる。

そんなホン班長だからこそ、弱さを人に見せれないヘジンでも良い部分も悪い部分も含めて素の自分を見せることが出来たように思える。

2人の関係性をみていると、お互いに対して真っ直ぐで偽りがない。恋愛には駆け引きが必要とどこかで聞いたことがあるけれど、2人の間には微塵も存在しない。
恋人同士になってからは真っ直ぐに溢れる好きな気持ちを伝え合う。連絡が途切れることは嫌だと嫌なことも素直に伝えられる関係性。誰にも話せなかった心の内を打ち明けて我慢せずに涙をこぼせる間柄でもある。

お互いがお互いのことをどんな姿でもしっかり受け止めてくれるという信頼関係があってこそ出来ることだと思う。生きていく上でそんな存在が1人でもいてくれたら、どれだけ心強く幸せなことだろう。

公式サイトより


海街チャチャチャみたいな恋がしたい

一緒にいると楽しくてドキドキする、20代ではそんな恋愛をしてきた。
“結婚することで幸せになれる、旦那さんが幸せにしてくれる”今思うと恥ずかしいが心のどこかでそう思っていた時期もあり、周囲の結婚ラッシュにも流されるようにマッチングアプリで婚活をした時期もあった。後から考えると、結婚することが目的となってしまっていたなと思う。

しかし私を幸せに出来るのは自分自身であると言うことにある時気付いた。誰かに幸せにしてもらっていたら他人手動の人生になってしまう。私の人生は私が決めていきたい。そう思うようになってからは自立した大人でありたいと考えるようになった。

ただ人は決して1人では生きていけない。人生には晴れの日だけでなく雨の日も台風の日もある。そんな時は誰だって誰かの肩に寄りかかりたくなるものだ。結局、人生は人と関わることで出来ていく。だから、1人でいても幸せだけどこの人と一緒にいたらもっと心強く生きていける。そんな風にお互いのことを思えて、関係性を築いていける人と出会えたらいいなと願うようになった。

一緒にいて楽しくてドキドキするような恋愛だけでは空しい。一緒にいると楽しくもあり心休まる。けどいなくなったら寂しい、そんな恋愛を今はしてみたい。
海街チャチャチャはまさにそんなドラマだった。

またヘジンとホン班長は34、35歳の設定のため、年齢的にもアラサーが見て共感できる部分が多い。
30歳過ぎると妥協しなくてはいけない、純粋に好きという気持ちだけではもう恋出来ない、結婚となると条件も大事……
アラサーになると耳にタコが出来るほど言われるだろう言葉を撃退してくれるドラマでもあった。

公式サイトより

この2人のようにゆっくりと絆を深めながら、また誰かと心穏やかになる恋をしてみたいとドラマを観て自然と思えた。
そう恋愛から遠ざかってしまっている私の背中をポンと押してくれた。