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たびのたべもの

旅行の楽しみといえば、見たことのない景色、食べたことのない食べ物、そして落ち着く宿、新しい出会いや、人との交流・・色々なものが思い浮かびます。野暮な話になりますが、それらはお金を払って体験するものもあれば、お金に頼らず、そこにいたことで起こるような偶然もあります。

先日、家族で行った温泉でのこと。格安プランだったこともあって、サイトできちんと食事の内容が確認できていないまま、晩御飯の時間になったので会場へ行きました。畳にダイニングテーブルという今風の大広間で、ベビーカーを持ち込ませてもらって、食事をしたのでした。

宿によって食事の内容が異なるのは、当たり前のことですが、大人と子どもでもその内容がかなり変わってきます。親としては、子どもたちは年齢は離れていても、大抵子どもたち同士では同じものが食べられると思っているので、幼児と小学生でも同じ内容でいい・・と勝手に思っていたのです。

どんな宿に行っても、おもてなしが本分なのが日本という土地柄なのかも知れません。その宿も例外ではなく、おもてなし精神を発揮してくれわけです。

8歳の子には、ほぼ大人と同じ料理を用意してくださり、3歳の子にはキラキラしたフルーツ盛り合わせやハンバーグなどが並べられたのでした。

大人の食前酒の代わりに、子どもには葡萄ジュースが置かれているのは共通していましたが、見た目が違いすぎる・・。

ふだんなら、食事の内容も写真に撮りたくなるものですが、その時の雰囲気と言ったら・・、8歳の子を宥めるしかありませんでした。子はみるみる表情を崩し、泣き出しそうに・・うーん、何だかごめんねぇ。ちゃんとリクエストしておけばよかった・・。

宿によっては、お子様ランチのようなプレートを2人分、どどんと置いてくれた記憶もあって、親としては都合のいいそちらの印象が強かったのも事実。食事の時間は、一気に緊張モードに。

そんな夕食でしたが、大人には皿もたくさん並び、一人鍋もしっかりあったのに、なぜか物足りない・・これは後から温かい料理が運ばれてくるのかな・・と思いお品書きを見ると、どうやら全ての料理が出ていたのです。

最後に出てくるだろう大人のデザートは、上の子にあげよう・・と思っていたのに、おかずと間違えて食べてしまったのです(笑)食べた瞬間、甘くてびっくり。

一つ一つの料理の量が少なく、ご飯や鍋、お吸い物を除いて、どれも一口や二口で食べられてしまうものでした。

大人も何となく物足りなくて、子どもは不公平感を募らせて・・。旅先の晩御飯って食べ切れないほど出てきて、すごくお腹いっぱいになって幸福感に満たされるのに・・と、ふだん感じない気持ちになりました。

とはいえ、お金をもっと払えばもっと量があったのかなぁなんて思います。旅先の食事は、やはり色々あるものです。お腹を壊すとかじゃなくて良かった。子どもたちも、色々なものが食べられるようになってきていて、旅先の食事が「食べられない」ということもなくなってきました。

翌朝は、バイキング形式の朝食。昨夜の分を取り返そうと、何回も席を立って和食と洋食の2食分の朝食を食べた気がします(笑)


ひとり鍋の蓋を開ける瞬間のドキドキと、置き場に困る熱い蓋。みんなで、夕食は何かな・・と楽しみにしている時間もまた旅の楽しみです。自分で注文していないからこそ、宿の腕の見せ所・・なのかも知れません。infocusさん、サムネイルありがとうございます!

#旅 #食事 #子ども  

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! サポートは、子どもたちのおやつ代に充てます。 これまでの記録などhttps://note.com/monbon/n/nfb1fb73686fd