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日傘と夏の虫

暑い日が続いています。熱中症警戒アラートが毎日のようにメールに届いて、外での活動を控えるようにと伝達してくれています。正直、この暑さのなかで暮らしていると、いまの大人で良かった…!と思うのです。

どういうことかというと、暑すぎるけれど、それが危ないとわかっているから、室内にいたり、活動を控えられる選択肢がある、という安心感があるのです。学校に通っている子どもなら、授業や休み時間の友達との遊びのなかで、外にでることを拒むのは、ともすれば自分勝手とも捉えられかねません。

授業でやみくもに外にでるようなことはありませんが、遊んでいると、つい楽しくて体の不調に気が付かず…なんてことがないように注意してほしい、と伝えているつもりですが、果たして。

先月の中旬くらいから、日傘を使い始めました。昨年や一昨年と比べても、日傘を使っている男性が増えました。それにともなって、日傘の女性も増えている気がします。みんなが日傘をさしていたら、雨の日の通りのようになって、すれ違うのもちょっと…となりそうですが、大丈夫まだまだ少数派であります。日差しの強い日など「日傘男子」を見つけると、「おっ!同志!」なんて思うものです。

一昨年買った日傘を使っているのですが、軽くて薄い感じで、もっと遮光性がほしいなと思っているところです。これだけ日差しが強いと、一応日陰だけれども、布を通り抜けた熱が熱い。足元の輻射熱とあいまって、温室を歩いているような感覚です。

通勤が徒歩20分なので、日傘を差しても汗がでます。いまは職場に作業着がてらポロシャツとイージーパンツを置いて、仕事中はそれを着ています。出先機関といえども市役所なんだからきちんとしなさい、なんてお叱りもありそうですが、我慢せずにいられることで、仕事に集中できるという側面もあり、快適に過ごしています。

こんなに暑いと、昼休みも走るのを躊躇しそうですが、そこはあまり気になっていないというか、まだ走れるな、なんて呑気に続けています。ただ、このところ睡眠時間が短くなっていることもあり、走る距離も短くしています。すると、まさかの弊害に気が付きました。

河川敷の土手を走っているのですが、コースを短くすると折り返す必要があって、来た道をそのまま戻るのはちょっとなぁなんて思うので、土手の下にある道に降りていくのですが、その下の道が、この連日の夏らしい天候の影響なのか、虫が多い。蚊柱のように、小さいのがちらちら飛んでいるならいいのですが、突然耳の横をブーンと通り過ぎる甲虫類の存在が、まあ怖い。僕は虫が苦手なので、飛んでくる系の虫は脅威なのです。

気が付かなれば問題ないのですが、嫌いなものを探してしまうのが人間の性というもの。草むらから飛び出す虫に驚き、足元をかすめるバッタに驚き、もう嫌だ、もうだめだと心の中で繰り返しながら走ることになるのです。夏の日の河川敷ランって、そんな感じですか?虫を怖がっているのも、ちょっと恥ずかしいのですが、だからといって馴れるものでもないし、虫の少なそうな道となると、基本的には土手の上の道をひた走るのがよさそうです。

できるだけ静かに走るから、お願いだから飛び出してこないでくれ、虫たち。

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