誰にでもある、ほかの誰でもない思い出 #書もつ
いろんな年代の方が読んでくださっているかも知れないこの投稿。ほとんどの方は、いわゆる“大人”になっていることと思います。大人になると思い出すのは、自分の若かりし頃かも知れません・・まぁ大体美化されているわけですが(笑)
学生時代の思い出を引っ張り出されるような、ちょっとばかり男くさい感じもする作品を。
この作家の作品はいくつか紹介したような気がしますが、いつもと違うような、結局いつもの感じに安心するような。
キケン
有川ひろ
理系の学生って、こんな感じなのかな・・などと思いつつ読んでいたら、仲間に加わってハメを外したり、恋愛に友人を奪われてしまったような気分になったりと、我ながら感情移入が早くて、あっという間に読んでしまった記憶があります。
バカやって大笑いしたり、学園祭で燃え尽きたり、・・部活が忙しかった僕には殆ど想像でしかない内容でもあるのですが、唯一高校3年生の時は学祭にかなり力を込めました。
近所にあった美味しいお団子屋さんに交渉して、団子をたくさん仕入れて、団子屋を展開しました。お品書きや、運営マニュアルなど、全くの未経験ながらあれこれ考えて作ったのを思い出します。
お店を出す、そしてお金を扱うというのは、アルバイトでもまぁできないことではありませんが、クラスメイトの新たな一面が見える機会でした。
僕の通っていた高校は男子校だったので、学祭の日だけは女子が来るので、血気盛んな生徒はかなり目の色が違ったような記憶があります。
学祭マジックというか、学祭ボーナスというか。そういうものに無縁の僕は、学祭の日もその後も特に何もなく、安定の日々を過ごしました(笑)。
作品の主人公も真面目で、学祭で出したお店が売れるためにゴリゴリと試行錯誤を重ねます。その結晶は、伝説として語り継がれ、物語の終盤に想像もしない展開に。
学生の頃に頑張ったことが、いまに直接つながっていなくても、例えば僅かな自信になること、心を温める記憶になることは、読み手ならば頷けることでしょう。
あの学生時代のワクワク感、思い出せる作品でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました! サポートは、僕だけでなく家族で喜びます!