見出し画像

ベネチアで見た世界地図には

日本から遠く離れた、イタリアにあるベネチアという街に、ドゥカーレ宮殿という宮殿があり、その中にはさまざまな絵画が展示されているほか、天井には大きな世界地図が描かれています。

僕は、その地図が見たくてベネチアに行ったと言っても過言ではないくらいに、期待していました。下の写真は、そのドゥカーレ宮殿。飾りの細かさと、大胆さ・・ルネサンスってやっぱりすごい。

画像6

中世に描かれているので、正確性が高いとは言えないものの、まさに世界の地図でした。黄金の国と謳われたジパング(日本)もちゃんと描かれていました。しかし、一般的な日本とは全く異なる姿かたちをしていたのです。

日本らしき島々の集まりには、"mikado"の文字が。京都のあたりに、城のような記号がありました。さらに、九州のあたりにひときわ大きな島が描かれていて、”tanegashima”とありました。地図を描いたのは、きっとオランダの人だったかも知れません。鉄砲伝来で有名な彼の地は、世界最古と言われている世界地図に、その名前が紹介されているのです。

前置きが長くなってしまいました。毎週月曜日は、旅の記録を書いています。

種子島・・九州の鹿児島にある、安納芋が有名な、鉄砲伝来の地であり、宇宙センターがある島です。この島、僕にとっては結構身近な場所で、祖父母が住む”田舎”なのです。小学生の頃は、毎年夏休みには遊びに行っていました。しかし、大人になるとなかなかいけなかった場所。

十数年前、転職が決まって少し時間が出来たので、のんびりとひとり旅を楽しみました。羽田から鹿児島まで飛行機で行って、鹿児島からは高速船で向かいました。

画像1

種子島は、日本一早い新米を作っていることでも有名です。海と水田がこんなに近くにあって、とても不思議な景色でした。こんな景色が見られる場所に、鉄砲伝来の碑が立っています。島の南端にあたる場所で、近くに宇宙センターもあります。

海に囲まれて、そんなに高低差のない島ですが、なかなか広かった。そして、子どもの頃見た景色とは違う景色が広がっていました。

画像2

種子島宇宙センター。発射台も遠くにあるけれど、画面の奥に見える展示スペースは結構面白い場所でした。当時、ロケットマラソンというハーフマラソン大会が行われていましたが、ゴールが宇宙センターでした。今は開かれなくなってしまった大会なので、残念です。

画像3

浦田海水浴場という、日本の海水浴場88選にも選ばれている場所。訪れたのは、春先でしたが、とても綺麗な浜でした。種子島に、こんなに綺麗な海があるなんて知りませんでした。種子島は、高い波が出やすいことから、サーファーが多く訪れる浜があるのも、僕には意外な情報でした。

画像4

海のそばにある岩の中。千人が座れるくらい広い、という自然の凄さを感じる場所でした。満潮になると、全く近づけなくなるので、入れたのは運が良かったです。波の音だけが聞こえてくる、そんなひとり旅の静けさと寂しさと、久しぶり種子島でしんみりしてしまいました。

画像5

帰り道、鹿児島に寄り道して、”白熊”を食べて帰りました。本場のボリュームと、練乳の甘さ・・パフェを食べているような感じでした。おそらく発祥のお店だと思いますが、当時まだ全国的には知られていなかった白熊に驚きました。

種子島は、鉄砲伝来の地であり、そこから鍛治の技術が発達したことにより、刀やそれこそ火縄銃の製造が盛んになりました。今でも、種子島包丁は、とても切れ味が良くて、僕も一時期使っていましたが、切れすぎて怖いくらいでした。

この夏、盛り上がったオリンピック、今はクレー射撃のような競技名ですが、「タネガシマ」という競技があったようです。

子どもの頃には知らなかった種子島のこと、大人になるとじっくり知ることができた旅でした。


#旅 #種子島 #海 #宇宙センター #島


最後まで読んでいただき、ありがとうございました! サポートは、子どもたちのおやつ代に充てます。 これまでの記録などhttps://note.com/monbon/n/nfb1fb73686fd