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じゃないほう、の記憶

保育園に通っていた頃のこと、玄関のそばに大きな植え込みがあって、そこには言えていた木には秋になると、白くて小さな花が咲いていました。サムネイルの花が、それです。秋になると咲いて、それはとても強い香りでした。きっと、多くの人は違う色の花を想像するかも知れません。

この花の名前は、銀木犀。

オレンジ色の花が金木犀と呼ばれていて、白い花が銀木犀と呼ばれているなんて、とても綺麗な名付けだなぁと思います。

僕は、銀木犀を先に知りました。多くの人は、順番が逆なのかも知れません。金木犀の方が香りも強いし、きっと成長が早く、強い木なのかも知れません。あちこちで見かけるのは金木犀であることが多いように思うのです。

昨年、北海道には金木犀がない・・といったつぶやきを読んだ記憶があります。日本は南北に長いので、地方によって植生は違うわけですが、こんなに香りが強くて日本中で「金木犀の香りが・・」と言っているのかと思いましたが、育たない場所もあるのかと思うと、ちょっと意外でした。

そして、もう一つ、「じゃないほう」として記憶に残っているのは、新幹線です。

幼い頃、実家の近くにあるファミレスから、新幹線の走る高架が見えていた頃、父から「あれは新幹線だよ」と教えてもらいました。その時見えた、とても速い電車は黄色っぽい色をしていました。テレビで、新幹線という電車のことは見たことがありましたが、肉眼では見たことがなかったので、少し色が違っていたのかな・・と思うくらいでした。

しかし、次に走ってきた新幹線は白くて、次も白、黄色があったのだから緑や黒もあるのではないかと、子どもながらに期待していたのですが、白ばかりで、黄色ですら再び見ることは叶いませんでした。

黄色い新幹線は、今や、見ると幸せになると言われているほどの希少な存在として認知されています。当時の僕は、本当に運が良かったのかも知れません。


子どもの頃から成長するに従って、色々なことを覚えていくので、いつ知ったか、なんて一つ一つ覚えていられないことがほとんどですが、金木犀を見つけると、銀木犀を思い出して、さらにドクターイエローのことを思い出します。きっと、じゃないほうから知ったもの、僕の性格上もっとあると思うのですが、秋になると思い出すのは、銀木犀と新幹線なのです。

#銀木犀 #新幹線 #じゃないほう #マイナー #記憶 #秋


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